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無気力系召喚者、覚醒する  作者: 火川蓮
第七章

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chapter55 未知の魔物

ギルマスが忠告すると、ギルド内は静かになった。


「あ、ギルマス少しいいですか?」


タイミングを見計らって話しかけた。


「なんだい? ケイタ」


「実は、アイテムボックスに大量の魔獣の死体がありまして……」


「またかい……。 アンタが来てからうちのギルドが破産してそうだよ」


相談事を持ち込んだら、ギルマスに笑いながらそう言われた。

冗談だとわかるけど、冗談に聞こえないんだよなぁ…。

周囲にいる冒険者たちは顔を引きずっていた。


「まぁいい、裏に来な」


そう続け、その場を立ち去った。

慌てて後を追った。


■ ■ ■


「さぁ、出しな」


いつものように促され、昨日倒した魔物たちをアイテムボックスから取り出した。


(死体処理中に襲われたからあまり覚えてないけど──“変なの”いた気がするんだよなぁ…)


そんなことを考えていると、ギルマスたちに呆れたような眼差しを向けられてるのに気付いた。

ファーテルさん、リズトルさんは当然のようにいる。


「これで最後です」


オレはそう口にし、魔石が入った袋を置いた。


「坊主、これはまたずいぶんと持ってきたな」


「なんか見たことない魔物までいるぞ…。

見た目からしてゴブリンの上位種か?」


「この数は想定外だよ……また、ゴブリンキングを討伐してきたのかい?

さすがにこの量の討伐報酬を出せるほどの金額は、このギルドでは厳しいかもしれないねぇ…」


ファーテルさん、リズトルさん、ギルマスの言葉である。


「え……」


(マジ!?)


それを聞いて項垂れる。


「おい」


突然、ギルマスが作業員の一人に声をかけた。


「受付一人連れてきてくれ」


そう言い、オレと向き合った。


「ケイタ、悪いが一週間くれるか?

これだけの量だ。 捌くのも時間かかるし、私たちが知らない魔物までいるんだ。 本部に連絡する必要がある。

未知の魔物が討伐されたとき、本部から人員を派遣する──そういう決まりなんだ。

それにあの三体(・・・・)、おそらくS級──ゴブリンキングよりも上だ。

そんなのが街の近くにいたとなると、大騒ぎになるだろう。

被害が出る前に倒してくれてありがとう」


ギルマスはこう言い終えると、頭を下げた。


「やめてください。オレは襲われたから返り討ちにしただけですよ」


オレはあたふたしながらそう答えた。


「ハハ、アンタらしいね」


ギルマスは頭をあげて、そうはにかんだ。

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