chapter56 討伐総数
「ギルドマスター、連れて来ました」
ギルマスとそんなやり取りをしていると、声が聞こえた。
「お呼びでしょうか、ギルドマスター」
そう言ってやってきたのは、さっき通貨の説明をしてくれたリアナさんだった。
「リアナ、すまないがここある魔物たちを仕分けるから記録を頼む」
ギルマスがそう口にする。
「この量を討伐した人がいるんですか!?」
リアナさんは叫ぶように言った。
「そうだ、ケイタのやつがな…」
ギルマスがボソッ呟くと、ギョッとした表情で見られた。
(やめてください、美人の顔が台無しですよ)
そんなことを思っていると、ギルマスが思い出したかように言う。
「おい、本部に連絡頼めるか?」
近くにいた作業員に声をかけた。
作業員はすぐさま頷き、走り去っていた。
「それじゃ、始めようか」
ギルマスが号令をかけると、リアナさんは筆と紙を取り出し、ファーテルさん、リズトルさんが作業を開始した。
■ ■ ■
数時間後、種類ごとに分ける作業がようやく終わった。
「リアナ、メモしてるな? 聞かせてくれ」
ギルマスがいつにもなく真面目な声で口を開いた。
「はい。 まず――ゴブリンの上位種と思われる未知の魔物が三体。
ゴブリンキングが一体。
ゴブリンロードが一体。
ゴブリンジェネラルが二体。
ゴブリンナイトが五体。
ゴブリンサージェントが十体。
ホブゴブリンが二十体。
ゴブリナが十三体。
ゴブリンが四百体。
ブレードウルフが一体。
フォレストウルフが百体。
フォレストベアーが五体。
以上になります」
報告を聞き、みんな一斉にオレをみた。
(そんなにいたんだなぁ…)
ん? あれ? ギルマスから変な眼差しを感じるぞぉ?
「あ、すいません……魔石を数え忘れてました」
リアナさんがうっかりをかました。
ギルマスたちはリアナに振り向いてからもう一度――オレを見た。
(なんですか、その視線は?)
「えーと、魔石の方が――ゴブリンが五十体分、フォレストウルフが十体分になりますね」
いたたまれない感じになりながら、リアナさんの報告を聞くことにやってしまった。
………あれ? このオレが悪いの?
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