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無気力系召喚者、覚醒する  作者: 火川蓮
第七章

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chapter53 冒険者 疾風の殲滅者

ダメだ。 眠くて頭が回らない。

ヒロ(あいつ)なら大丈夫だろう。

オレはそう結論付けて宿へ戻り、寝ることにした。


翌朝


オレは目を覚まし、着替え外に出る。

案の定――大変な騒ぎになっていた。

ギルドに向かう途中、街の人たちが話しているのを耳にした。


ディルティーナ王国の王宮が爆破され、その混乱に乗じて何者か(・・・)が侵入したらしい。


正直――


(ざまぁ)


と思った。

そのままギルドへ向かう。

今日はゴブリンキングの群れの報酬がもらえる日である。

昨日倒した魔物たちの報酬もついでにいただこう。

宿を引き払ったし、そろそろ次の国へ行きたい。


(けど、昨日オレが去った後、あの場所どうなったかな?)


そんなことを考えつつ、胸を高鳴らせてギルドの扉を開けた。

そのまま受付に行き、事情を説明し、裏への通された。


「来たね、ケイタ」


受付嬢が扉をノックすると、中から返事があったので一緒に入る。

オレを連れてきた受付嬢はすぐに退室した。

声をあげたのはギルドマスターだ。

書類を書いてるようだった。


「すぐ片づけるから座って待ってな」


「あ、はい」


ソファーに座り、待つこと数分──ギルマスが筆を置く音が聞こえた。


「では、いくよ」


ギルマスはそう言い、受付に向かう。


(なんで、わざわざ裏に通したんだ?)


訳もわからず、考えていると──ギルマスは受付嬢に今回の報酬について話し始めた。

受付嬢はすぐさま皮袋を取り出した。


「悪いね、ケイタ。 今回は報酬が破格だからこういう措置を取らせてもらった」


ギルマスはそう前置きして、説明を続けた。


「ゴブリンキングの群れの討伐とゴブリンキングの討伐、合わせて金貨二十枚になる。 受け取りな」


そう口にして皮袋を渡された。


「はぁ…」


ギルド内が騒然となる中、金額の重要さがイマイチ理解できない。


(金貨って日本円でどれくらいになるの?)


「なんだい? その気の抜けた返事は?」


ギルマスはオレを問いただす。


「………この世界の通貨の価値って日本円でどのくらいになりますか?」


(ダメ元で聞いてみるか)


「あんた、金貨がわからないのかい?」


「はい」


ギルマスに尋ねられ、素直に答える。


「ニホンエンね……どこの国の通貨だい?」


ギルマスがそう口にすると、受付嬢の一人が声をあげた。

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