chapter51 広まる異名
大量の魔物を倒したオレはアイテムボックスにぶち込んでいく。
「よし、これで終わりっと」
魔物の死体を処理してただけなのに、ずいぶんと集まってきてしまった。
「次からは、風魔法で刻んで燃やしたほうがいいのか?
でも、それだと――魔力消費が……」
(土魔法使えれば、埋めれるんだけどなぁ…)
「一部に火が通ってるから素材としてはダメだろうね……。
討伐報酬はもらえるだろうけど」
(ここにいると――また魔物たちが集まって来そうだし、退散しますか)
そう思い、《エリアルシールド》で空を駆けてその場を去った。
■ ■ ■
街に戻ってきたオレは真っ先に井戸へ行き、汚れを落とすことにした。
門を抜ける時“顔パス”で入れた。
……なんでだ?
門番に大丈夫なのかと聞くと――黒髪黒目の少年がゴブリンの群れを倒したのが広まってるみたい。
しかも、今のところ――該当するのがオレしかいないらしく「疾風の殲滅者ですよね?」と言われてしまった。
恥ずかしがっていると、その反応で本人と断定されて入れたってわけだ。
(――にしても、この血痕…なかなか落ちないな…)
■ ■ ■
血痕を綺麗に落とし終えた頃には、すっかり暗くなっていた。
「帰ってきたの昼過ぎだったのに…」
この国に来てからお世話になっている宿に入り、借りてる部屋へ移動する。
この宿に泊まることが決まってすぐに服を何着か購入している。
あ、そうそう。
女将さんに頼めば、追加料金を払うことで洗濯してくれるらしい。
けど、ある程度“溜まってからにしてくれ”と言われたので三日に一回のペースですることにした。
なのですでに一回お願いしている。
次は明日だ。
稼いだお金はまだあるから大丈夫だろう。
オレは風呂と飯を済ませ、眠りについた。
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