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無気力系召喚者、覚醒する  作者: 火川蓮
第六章

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chapter46 討伐の余韻

色々あったが――無事、街まで帰ってきた。

そのままギルドに向かい、報告を済ませる。

受付の嬢さんは目を見開いていたが、ギルマスがそこにいることで納得しているようだった。

参加した冒険者たちには、金貨一枚ずつが渡された。


「……あれ? 調査前は銀貨三枚って言ってなかったっけ?」


オレも自分の報酬を受け取りつつ、受付嬢とギルマスと共に解体場へ向かう。


「おお、坊主か。今度は何を討伐してきたんだ?」


「また、ゴブリンか?」


ファーテルさんとリズトルさんが、からかうように声をかけてくる。

ギルマスの合図で、オレはアイテムボックスから今回倒したゴブリンたちを取り出す。

無数の影が光に揺れ、地面に散らばる。三人の表情が徐々に曇っていくのがわかった。


「これで最後です」


オレはそう言い、慎重にゴブリンキングを出す。

その姿は、まるで群れの統率者として威圧感を放っていた。


「おいおい……ゴブリンキングが率いていた群れかよ」


「群れというより“軍隊”だな」


ファーテルさんとリズトルさんが声を揃え、受付嬢は顔を青ざめさせた。


「ケイタ、悪いが――こいつらの討伐報酬は二日後にしてくれ」


ギルマスがポツリと呟く。

オレは一瞬考え込み、やがてその意図を理解する。


「わかりました」


「助かるよ、これだけのゴブリンだ。査定には時間がかかる」


ギルマスはははっと笑った。

……でしょうね。


「なら、二日後にまた来るよ」


そう返して、オレはギルドを後にする。


■ ■ ■


今日の朝まで泊まっていた宿に向かう。


「あら、ケイタ。いらっしゃい」


中に入ると女将さんが迎えてくれた。


「部屋、空いてます?」


「シメジの間、マツタケの間、シイタケの間が空いてるよ」


「じゃあ、シメジの間でお願いします」


「あいよ。連泊するかい?」


「二日ほどお願いします」


「食事と風呂も付けるよ? 銅貨五十枚になるが…」


オレは支払いを済ませ、鍵を受け取り、静かな部屋に入る。

シメジの間は質素だが、戦闘で疲れた身体を休めるには十分だった。

風呂で汗を流し、食事を平らげたあと、オレは布団に沈む。


明日は――何をしようか。そう思いながら、静かな夜に身を委ねた。

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