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無気力系召喚者、覚醒する  作者: 火川蓮
第六章

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chapter45 異名

オレたちは――ゴブリンの群れを見つけ、殲滅した。

正確には、オレひとりで殲滅した。

百匹を超える群れ。

その中にはゴブリンキングもいたが……なんとかなった。


一緒にいた先輩冒険者たちは口をぽかんと開け、引率していたギルマスは腹を抱えて笑っている。


(あれ? ゴブリンたちを倒すのが目的だったよね?)


しばらくして、笑い終えたギルマスが、ひょんなことを言い出した。


「“疾風の殲滅者”――ってところかね」


突然の言葉に、オレは固まる。


(……なに? その恥ずかしい名前)


ヤキモキしているオレを見て、ギルマスは軽く背中を叩いた。


「しっかりしな。異名を持つのは、冒険者にとって光栄なことだよ。

私も昔は“土槍のマーベル”と呼ばれていてね」


懐かしむように目を細めるギルマス。


「土魔法が得意でね。地面から槍を突き出して敵を仕留めていた。

それで“土槍のマーベル”さ」


そして、肩をすくめて続ける。


「ウォルアの小僧だって、“銀狼(シルバーウルフ)”、“銀の閃火”、“白銀の爪”――色々呼ばれてる。

強い冒険者の宿命だ。諦めな」


その言葉は、オレの心情を見透かしたように響いた。

思わず深く息を吐き、オレは異名の恥ずかしさを胸の奥へ押し込んだ。

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