chapter44 あれ?オレなんかやっちゃいました?
百匹のゴブリンたちを始末したオレは、先輩冒険者たちと合流する前に、死体をアイテムボックスへ収納していった。
「それにしても……疲れたな」
そんなことを呟きながら、次々と回収していく。
「今日の戦いも、思いついた魔法を色々試せて楽しかったなぁ」
自分がどんどん強くなっていくのを感じる。
異世界に来て、まだ五日目だ。
追放され、ゴブリンに殺されかけたときはどうしようかと思ったが――案外、なんとかなるものだな。
ルンルン気分で、すべての死体を回収し終えたオレは、みんなの元へ戻った。
だが――
先輩冒険者たちは引きつった表情を浮かべ、ギルマスは満面の笑みを浮かべていた。
「……あれ?」
オレ、なんかやっちゃいました?
あ、そうだ。
気になっていたことを聞いてみるか。
「みなさん、どうして――追撃しなかったんですか?」
そう言うと、先輩冒険者たちは一斉に顔を背けた。
……あれー?
「どうしてって……お前……あんな戦闘に参加できるわけないだろ」
「そうよ。あなた、本当に新人なの?」
「私たちが知らない戦い方してたし……」
(なんか非難されてる気がする……)
そう思っていると、ギルマスが大声で笑い出した。
「あはははは! ケイタ、こいつらはみんなCランク以下なんだ。
お前さんと共闘するのは無理さね。
“レベルが違いすぎる”んだよ」
ギルマスは楽しげに続ける。
「ケイタと一緒に戦うには――少なくともBランク以上は必要だろうね。
まったく、これで経験不足なんだから……末恐ろしいよ」
ギルマスの笑い声が、森の中に響き続けた。
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