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無気力系召喚者、覚醒する  作者: 火川蓮
第六章

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chapter43 驚愕する冒険者たち

side:先輩冒険者たち


ゴブリンナイト二体、ゴブリンサージェント四体、ホブゴブリン四体、下位ゴブリン五匹――

残った群れを目にして、冒険者たちは息を呑んだ。


「……新人なのに、あれで大丈夫なのか?」


「いや、むしろ……一瞬で群れが……」


地面に散らばる残骸を目の当たりにし、冒険者たちは口を半開きにして立ち尽くす。

魔法の爆発音や吹き飛ぶゴブリンの姿が遠くから見え、手も足も出ない。


「……これって、ケイタ君ひとりでやってるんだよな?」


「私たち、出る幕ないんじゃ…?」


そんなざわめきの中、ギルマスだけが微笑みを浮かべ、冷静に分析していた。


「よし、まだ介入は不要だ」


耳元で仲間の声が届く。


「どうする、手を貸すべきか…?」


ギルマスは首を振った。


「まだだ。見届けろ。あいつなら、最後までやれる。」


――そして、目の前でケイタの魔法が炸裂した。

火の破片がゴブリンたちの群れに飛び散り、次々と吹き飛ばされていく。

サージェントやホブゴブリンも、ゴブリンナイトも、もはや反撃する余裕はなかった。


「なに……あの威力……本当に初級魔法なのか…?」


「ひとりで、全部やってる……」


冒険者たちは思わず後ずさりし、目を見開いたまま状況を見守る。

火と衝撃で吹き飛ばされたゴブリンたちは次々と地面に倒れ、最後に残ったゴブリンも動かなくなった。


「……全滅だな」


「いや、これ、もはや戦いじゃない……ただの殲滅……」


ギルマスは冷静に頷き、胸の内で呟いた。


「……とんでもない新人が入ってきたね」


空に駆け回るケイタの姿を目にし、先輩冒険者たちは驚愕と畏怖を隠せず、ただその場に立ち尽くしていた。

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