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無気力系召喚者、覚醒する  作者: 火川蓮
第五章

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chapter37 戦闘開始~ケイタの実力~

※複数視点になります

side:ケイタ


ギルマスの言葉を合図に、オレは空へ登った。


「《エリアルシールド》」


そう言い、魔法を発動させて空中に足場を作り、駆け上がる。

全体を俯瞰できる位置まで到達し、ゴブリンたちの様子を観察した。


「ゴブリンキング、ゴブリンジェネラル二体、ゴブリンナイト五体、サージェント十体、ホブゴブリン十三体、ゴブリナ十体……残りがゴブリンか」


思わず呟く。

日本で見た知識が頭をよぎる。アニメとは少し違うが、大まかな構成は同じらしい。

――妙に納得していると、ジェネラルの一体がオレを指差した。


「あ、やべ――いや、ちょうどいいか」


オレの役割は撹乱だ。

目立てば目立つほど、先輩冒険者たちの攻撃が通りやすくなる。


「行きますか」


空中を蹴り、一気に加速する。

狙いは――群れの頂点。


「《ウィンドブレーカー》!!」


不可視の刃が一直線に走り、ゴブリンキングの首を刎ね――そのまま背後のジェネラルを真っ二つにした。


「さぁ、蹂躙うたげを始めようではないか」


オレはラノベの台詞を口にした。


■ ■ ■

side:先輩冒険者たち


ケイタが魔法で空を駆けていくのを見て、冒険者たちは感心していた。


「魔法って、あんなこともできるんだ……」


「私も、魔法覚えてみようかな……」


そんな呟きが漏れる。

ギルマスは腕を組みながら、その様子を眺めていた。


「規格外にもほどがあるだろう」


苦笑しつつも、その目は鋭い。

そのとき、耳元にゴブリン部隊の詳細が届く。


「これは――ケイタの魔法だね。まったく……器用なことしてくれるよ」


伝えられた内容は、百一匹のゴブリンの軍勢。

キングを頂点に、ジェネラル、ナイト、サージェントが統率する、統制の取れた群れだった。

ギルマスが小さく息を吐いた、その直後。


「あ、やべ――見つかった」


ケイタの声が届く。

だが――次の瞬間。

地面に衝撃音が響き、ゴブリンたちの悲鳴が森に広がった。

そして、空から声が降ってくる。


「さぁ、宴を始めようではないか」


――そう聞こえた。


「他の冒険者たちはビビってるってのに……大したタマだよ、まったく」


ギルマスはそう呟き、いつでも介入できるよう静かに構えた。

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