chapter37 戦闘開始~ケイタの実力~
※複数視点になります
side:ケイタ
ギルマスの言葉を合図に、オレは空へ登った。
「《エリアルシールド》」
そう言い、魔法を発動させて空中に足場を作り、駆け上がる。
全体を俯瞰できる位置まで到達し、ゴブリンたちの様子を観察した。
「ゴブリンキング、ゴブリンジェネラル二体、ゴブリンナイト五体、サージェント十体、ホブゴブリン十三体、ゴブリナ十体……残りがゴブリンか」
思わず呟く。
日本で見た知識が頭をよぎる。アニメとは少し違うが、大まかな構成は同じらしい。
――妙に納得していると、ジェネラルの一体がオレを指差した。
「あ、やべ――いや、ちょうどいいか」
オレの役割は撹乱だ。
目立てば目立つほど、先輩冒険者たちの攻撃が通りやすくなる。
「行きますか」
空中を蹴り、一気に加速する。
狙いは――群れの頂点。
「《ウィンドブレーカー》!!」
不可視の刃が一直線に走り、ゴブリンキングの首を刎ね――そのまま背後のジェネラルを真っ二つにした。
「さぁ、蹂躙を始めようではないか」
オレはラノベの台詞を口にした。
■ ■ ■
side:先輩冒険者たち
ケイタが魔法で空を駆けていくのを見て、冒険者たちは感心していた。
「魔法って、あんなこともできるんだ……」
「私も、魔法覚えてみようかな……」
そんな呟きが漏れる。
ギルマスは腕を組みながら、その様子を眺めていた。
「規格外にもほどがあるだろう」
苦笑しつつも、その目は鋭い。
そのとき、耳元にゴブリン部隊の詳細が届く。
「これは――ケイタの魔法だね。まったく……器用なことしてくれるよ」
伝えられた内容は、百一匹のゴブリンの軍勢。
キングを頂点に、ジェネラル、ナイト、サージェントが統率する、統制の取れた群れだった。
ギルマスが小さく息を吐いた、その直後。
「あ、やべ――見つかった」
ケイタの声が届く。
だが――次の瞬間。
地面に衝撃音が響き、ゴブリンたちの悲鳴が森に広がった。
そして、空から声が降ってくる。
「さぁ、宴を始めようではないか」
――そう聞こえた。
「他の冒険者たちはビビってるってのに……大したタマだよ、まったく」
ギルマスはそう呟き、いつでも介入できるよう静かに構えた。
読んでくれた方ありがとうございます
誤字、脱字などの不自然な文章があれば、指摘お願いします
他の作品も読んでくれたら、嬉しいです
面白いと感じたら、評価やブックマークお願いします




