佐渡島ドライブ4ー海辺のご飯とちょっとした探検。
峠を下り東屋の建つ広場の駐車場に車を停める。
車を降りると海風が吹いていた。
ほなみは海側の護岸の柵まで行くと叫ぶ。
「海だぁ~!」
よし、と満足そうだ。
「ああ、海に来たな〜」
島旅なのに「海」にやっと辿り着いた。
加茂湖、古い町並、田園、朱鷺…佐渡島、広すぎでしょ。
目の前には岩場が広がり、波が打ち寄せ飛沫を上げているている。
少し先の岩の上に小さなお社がたっている。
その向こうには少し深めの蒼色をした真野湾。
そして遠影に二見半島が見える。
荒々しい日本海の絶景だ。
ぼくらはベンチに座って袋からスーパーで買った惣菜を広げる。
途端に風で飛びそうになった袋を押さえる。
でも、この海風のおかげで屋根の下の日陰は心地よい。
テーブルの上はアジフライ、お稲荷、シーフードピザ、サラダ…買いすぎたかな?
「「いただきます!」」
まずはやっぱりアジフライ。
ぼくはソースをたっぷりかけるのが好きだ。
ほなみは微妙な顔でそれを見ながらアジフライを食べた。
「お兄、ソースかけすぎ。え、うま!やわらかい?ふわふわ?ふわふわ…ふわふわ!ふわふわだ、」
「お、アジが厚い。それに揚げたてでサクサク。これ、うまい!」
2人でザクザクと夢中で食べる。
結構なボリュームがあるのにぺろりと食べてしまった。
これは満足である。
「これは一枚追加して正解だったな。」
ぼくは2枚目にソースをかける。
「はい、お兄。お稲荷も美味しいよ!」
ほなみはお稲荷のパックを差し出す。
ツヤツヤのお稲荷を一つ取り食べる。
「うん、甘くておいしい。」
少し甘めが強い味付けでしっとりしている。
素朴だが2つ、3つと止まらない、
さて、と残りのアジフライを…
見ると一口かじられている。
「ほのか、食べたな!」
「え?私じゃないよ。サラかサヤじゃない?」
ニコニコ笑う口元にソース。
鉄板ネタすぎるだろ!
「ソースをいっぱいかけた方がうまいだろ?」
「うん、これはこれであり。」
ごまかす気もないようだ。
まぁいいや。
かじられたアジフライを食べる。
やはりうまい!
ベットボトルの水を飲む。
佐渡の海洋深層水…普通の水だな。
水に味がしても困るのだが。
「それって軟水?」
ラベルを見ると…「軟水だな。」
忘れてた。軟水、硬水問題。
何か違うんだろうか?
「交換して。」ほなみに飲んでいた硬水のボトルを渡される。
受け取って飲んでみる。
「水だな…」
首をかしげる。
「軟水の方がマイルドだね。」
え…違う?
ボトルを受けり、もう一度、軟水を飲んでみる。
「…わからん。」
「お兄、馬鹿舌なんだから。私は軟水の方が好きだな。」
交互に水を飲んだほなみ。
「ってことで、どっちでも同じお兄は硬水ね。」
ボトルを渡された。
最後にピザをかじりながら海を見る。
サヤとサラが楽しそうに岩場を飛び回っている。
「弦、食べ終わったならこっちへ来い。あの社まで届かん。」
腹ごなしに少し磯で遊ぶか。
ぼくは護岸の階段から磯に降りる。
岩場を跳び進み波打ち際までいった。
水はきれいで波に揺れる海藻が見えた。
打ち寄せる波に手を入れると意外と暖かい。
ペロッと舐めて見る。
当たり前なんだが塩っぱい。
やっぱり海だなぁ〜
「弦、腹を壊さないのか?」
サヤが飛んできた。
「ちょっとぐらい大丈夫でしょ。水も結構暖かいよ。。今日、海水浴してもよかったかもね。」
「ほう、わしの水着が見たかったか?」
………?
「サヤは海に入る時に水着を着る必要はある?」
「当然、ないな。」
だよね。
「じゃが、TPOは弁えておる。ビーチと言ったら水着じゃろ。文化的にはわしが姉キャラの黒ビキニ、サラがフリフリ白ワンピースと言ったところだろう。」
文化的にって…
サヤは日本の文化をアニメで学んでしまった残念なヤツなのだ。
「サヤはスクール水着でよくない?」
ちょっとからかって見みる。
「う〜む、例のスクール水着か?アニメで見るのだが立ち位置がわからんのじゃ。
あれは可愛いアイテム?それともセクシー?逆にダサいのか?誰がどんなシーンで着るのが正解なのか?」
「基本、子どもの水着だよ。」
「だが、お主の大好きな雑誌の表紙に胸の大きな女がセクシーポーズで着ていたぞ?」
「言い方!ただの漫画雑誌のグラビアだろ!」
「まぁ、弦がわしに似合うというなら着てやってもいいがな。お主はああいうのが好きなのか?ほなみとサラに相談してみよう。」
「勘弁してください。」
「かっかっか。では変なことは言わぬことじゃな。」
しょうもない事を話しながら岩場を歩いていく。
カニやヤドカリが岩の間に隠れていた。
やがて、社の岩の対面に出た。
荒波の中での岩の上にポツンと立っている。
「ここからなら届きそうじゃ。」
サヤは海の上を飛んでいく。
社に着くと中を覗いたり、裏を見たりしている。
そして何やら不思議そうに周り飛び回り確認する。
しばらくして戻ってきた。
「社自体は特に何もなかった。ただな、きちんと掃除や修理をしてあったぞ。」
感心したように言う。
「ちゃんと管理されてるんだ。どうやって行くのかな?干潮になれば道でもできるのかな?」
「そうかもな。社の岩には階段があった。地元の者が潮目を見てこまめに掃除しに行くのだろう。たいしたものだな。」
そんな二人をほなみとサラはベンチから見ていた。
「お兄さん、元気だね〜。朝、早かったはずなのに。ここまでずっと運転もしてたよね。」
「休憩時間は遊ぶ時間なんだよ、きっと。お兄、小学生かな?」
「お姉ちゃんもなんだか楽しそう。何話してるのかな?」
「どうせしょうもないことだって。」
「そうだね、きっと。なんだか…ほっとする?安心する?ゆるむ?なんて言うんだろう?」
「う〜ん、なごむ?かな?ほんとにね〜」
家にいた時にどれだけ身体に力が入ってたんだろう?
今はとても肩か軽い。
さてさて、ずっと見ていてもしょうがない。
「お兄達、そろそろ行こ〜」
「ちょっと待って。今、戻る。」
佐渡島でドライブしていて海辺や山中のちょっとした広場でも駐車場があって驚きました。何か用途があるのでしょうか?
景色の見える休憩ポイントになっていて、すごく良かった&助かりました!




