↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
条例都市  作者: こころ
23/45

迷惑親子

夕方近く、スーパーへ買い物に一組の夫婦が来ていた。

その日は土曜日ということもあり、店内は人混みに溢れていたが、

ゆっくりと買い物をする事はできた。

「今日は何食べようね。」

「昨日、麺類だったから。ご飯がいいかな。」

妻の問いかけに魚を見ながら、男は迷惑そうな表情をしていた。

その原因となるのが、近くで買い物カートで遊ぶ子供の存在である。

カートの子供用椅子に座る子供を、もう1人の子供が押している。

小学生の低学年くらいだろうか。

付近に母親らしき人物がいるが、それを諌めることなく、

時折注意するくらいだ。

「危ないなぁ、ぶつかったらどうするつもりだ?」

親の対応に苛つきつつも、男は妻と買い物を済ませ

早くこの店から出たいと思っていた。

妻の方も同じ気持ちらしく、近くに寄らないよう買い物を続けていた。

「肉系にでもしようか?」

男が精肉コーナーへ向かおうとしたその時、

「痛いっ!!」

ドン、と鈍い音とともに妻の声が店内に響いた。

振り向くと妻が足を押さえうずくまっており、その傍らに先ほどの

カートと子供が立ちすくんでいた。

男には何が起きたのか理解できた。

「大丈夫か?!」

駆け寄る男に、うずくまっていた妻は苦痛に顔を歪めつつ

「多分…」答える。

「何やってるんだ!危ないだろ!!」

男は子供に向かい、怒りをぶつける。

カートに座っていた子供は黙ってしまい、押していた子供もまた

黙って立っているだけだった。

「これは遊ぶ道具じゃない!」

頭の一つでも叩きたくなったが、その衝動を押さえる。

それでもまだ謝りもしない子供に苛立っていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。