表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/17

第9話:しずかな足音


トコトコ。トコトコ。


二人が歩く後ろで、もうひとつ、小さな足音が聞こえました。


「ねえ、くう。いま、誰かいた?」


「わかんない。でも、風が『大好きだよ』って言った気がするよぉ」


二人が振り返ると、そこには誰もいません。


ただ、そこには二人が忘れてしまったはずのマフラーの結び目を、もっと暖かくなるように直してくれた「銀色の髪の女の子」の、指先の残り香が漂っていました。


「ふふふ。気のせいかなぁ」


「気のせいだねぇ」


二人はまた前を向いて歩き出します。


影から見守る彼女が、泣きながら二人の背中を見つめていることなんて、もう一欠片も思い出せないままでした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ