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第63話:まほうの「おべんとう」


後ろをついてくる女の子が、列車のテーブルに小さな包みを広げました。


「……はい。今日は、特別な『おべんとう』。あなたたちが、一番の成果を上げた日に、お祝いに作ったメニューよ」


中には、宝石のような木の実とお花の形のサンドイッチ。二人がそれを口に運ぶと、胸の奥が「えっへん!」と膨らむような、誇らしさが溢れ出しました。


「わあ! キミ、魔法使いさんみたいだねぇ。とっても美味しいよ!」


「ぽこ、これ、食べるとお胸がポカポカして……自分がとっても『すごい人』になったみたいだよっ」


二人の心に、かつて誰かに褒められ、認められた「達成感」が、最高のご馳走として獲得されました。


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