表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
55/78

第57話:かがみのなかの、しらないひと


「わぁ……! くう、見て見て。このレンズ、こっちに向けるとキミが映るよぉ」


ぽこが、前の話で拾ったひび割れた「魔導レンズ」を、くうの方へくるりと向けました。すると、レンズの中に映ったのは、くうの白い毛並みではありませんでした。凛々しい銀の鎧を纏った、背の高い青年の姿でした。


「わあ……! くう、このレンズの中に、とってもかっこいいお兄さんがいるよぉ!」


「ほんと? 僕にも見せて。……わあ、本当だぁ。ぽこのレンズには、黒いマントのかっこいいひとが映ってるよ!」


「ねえ、くう。このかっこいいひとたち、なんだかとっても……懐かしい顔をしてるねぇ」


二人は、レンズを交互に覗き込んで、自分たちの「本来の姿」を「知らないかっこいいひと」だと思いながら、無邪気に笑い合いました。後ろで女の子が、震える唇を押さえて目を伏せていることにも、気づかずに。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ