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第53話:どうして歩いてるの?


「ねえ、ぽこ。僕たち、どうしてずっと歩いてるの?」


ガレキの野原をトコトコと越えながら、くうがふと足を止めました。


「たびをしてるんだよ、くう」


「たび?」


「うん。とっても素敵な、たび!」


ぽこは、尻尾をぴこぴこと振りながら答えました。


「どこに向かってるの?」


「へへ……わすれちゃった!」


ぽこは、えっへん、と胸を張りました。


「でもね、くう。わすれちゃった道って、どこに続いてるかわかんないでしょ? どこに続いてるかわかんない道って、全部が『はじめて』なんだよ。それって、毎日がお誕生日みたいで、とっても最高じゃない?」


「……そっか。ぽこがそう言うなら、そうなんだねぇ」


くうは少しだけ不思議そうな顔をしましたが、すぐに笑って、ぽこの隣を歩き出しました。


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