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第51話:わらう魔法のハコ
「わぁ……! くう、見て見て。このハコさん、中でおじさんたちが笑ってるよぉ」
ぽこが見つけたのは、真空管が青白く光る「魔導ラジオ」でした。ツマミを回すと、ザラザラとしたノイズの向こうから、かつての都で開かれていた「にぎやかなパーティー」の音が漏れ出してきました。
「本当だぁ。ぽこ、聴いてるとお耳の中が、炭酸ジュースみたいにパチパチするねぇ」
二人のなかに、かつて大勢の仲間に囲まれて笑い転げていた「社交の喜び」が、あたたかな泡のようにじわじわと広がりました。
「……あ。僕、なんだか今、とっても誰かと『乾杯!』ってしたくなっちゃった」
「僕も……! 理由はわかんないけど、みんな大好きだよぉって叫びたい気分だねっ」
二人は、かつて人間が分かち合っていた「孤独ではない」という贅沢な安心感を、ノイズ混じりの音からたっぷりと吸い込みました。




