前へ目次 次へ PR 44/78 第45話:なんでもない(5) 第45話:なんでもない(5) 「ねえ、ぽこ」 「なに? くう」 「ふふふ。……なんでもない」 二人は、綺麗になった道を、一列になって歩いていました。 「なんでもない、ってなあに」 「あのね、さっきの風のなかに、お花の種がまじってたから」 「ふふふ。なあんだ」 二人の「しあわせ」は、もう過去との繋がりを一切必要としていませんでした。 ただ、いまの空気が美味しくて、隣に大好きな友達がいる。それだけで、この世界は完成していました。