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第38話:銀のクシと、まほうの泡


後ろをついてくる女の子が、二人のために「銀色のクシ」を取り出しました。


「……毛なみがボロボロ。じっとしてて。昔みたいに、綺麗にしてあげるから」


クシが二人の柔らかな毛を通るたびに、微かな魔力が静電気となってパチパチと弾けました。


「わあ、くすぐったいよぉ! でも、とっても気持ちいいなぁ」


「ぽこ、見て。僕たちの毛、お星様みたいにぴかぴかになったよぉ!」


二人は、自分たちがかつて大きな鏡の前で、彼女に身なりを整えてもらっていた朝の風景を、まったく思い出せません。


女の子は、二人の背中を見つめながら、「……二人とも、あんなに強かったのに」と、震える指先を隠すようにして、またクシを動かしました。


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