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第37話:ドクドクの箱
「わぁ……! くう、見て見て。この箱さん、生きてるよぉ」
ぽこが見つけたのは、クリスタルと歯車が剥き出しになった「魔導心音計」でした。二人が箱をぎゅっと抱きしめると、箱の中の明かりが二人の鼓動に合わせて、トクン、トクン、とあたたかく点滅しました。
「本当だぁ。ぽこ、これ、僕たちの『命』とお喋りしてるみたいだねぇ」
二人の胸の奥に、かつて自分の心臓が動いていることを「当たり前」ではなく「奇跡」だと感じていた、遠い日の震えが戻ってきました。
「ねえ、くう。僕、なんだか自分がとっても『大事なもの』に思えてきたよぉ」
「僕も……。なんだか、ぎゅーってしたくなるねぇ、ぽこ」




