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第33話:ぎんいろの雨宿り
ポツ、ポツ。
機械の森を歩いていると、空からぎんいろの雨が降ってきました。それは古くなった装置から漏れ出した魔力の雫でしたが、二人の目には「お空の涙」に見えていました。
「あちち……。くう、この雨、なんだか少しだけチクチクするよぉ」
「本当だぁ。ぽこ、あそこの崩れた魔導車の陰に入ろうよ」
二人は巨大な錆びた装甲車の下に潜り込み、雨が鉄板を叩く音に耳を澄ませました。
「ねえ、ぽこ。この音、なんだかお祭りの太鼓みたいだねぇ」
「ふふふ。そうだねぇ、くう」
二人は、降り注ぐ有害な雨を自分たちを祝う音楽だと思って、車の陰で小さくダンスを踊りました。後ろで女の子が必死に魔法の結界を張り、二人を毒から守っていることにも気づかないまま。




