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第2話:しあわせな火花

「ねえ、くう。これ、こうやって食べると、すっごく美味しいよ」


ぽこが差しだしたのは、脈打つように光る「うたうキノコ」でした。


一口食べれば言葉を失い、二口食べれば命を失う、森の毒。


「まずね、お歌がやむまで、じーっと待つの」


「じー……」


「……いま! ぱくり」


二人はキノコを口いっぱいに頬ばりました。


その瞬間、喉の奥からじわじわと透明な熱が広がり、指先からパチパチと青い火花が散り始めました。


「わあ……! くう、お口の中が、お祭りみたいだよぉ」


「本当だぁ。なんだか、とっても……しあわせな味だね……」


二人の輪郭が光に溶けていきます。


自分が消えていく恐怖よりも、キノコの甘さが脳を焼く多幸感が勝っていました。そのまま二人は、静かな森の塵となって消えていきました。


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