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第17話:お支払いは「知恵」


図書室から出ようとすると、扉の横にある魔導装置が、ぼんやりと赤く光りました。


『通行料:汝が今得た「世界の理」を、駆動エネルギーとして返還せよ』


「あ、これ。またお支払いのやつだねっ」


ぽこは、迷うことなく装置に手を当てました。


「ねえ、ぽこ。いいの? せっかく物知りになったのに、またわかんなくなっちゃうんだよ?」


くうが心配そうに、ぽこの顔を覗き込みました。


「うん。だって、難しいことを知ってると、頭が重たくなっちゃうんだもん。それより、あっちの『ふわふわの雲』を追いかけたいよ、くう」


ぽこが目を閉じると、さっき獲得したばかりの「宇宙の真理」が、青いデジタル信号になって装置に吸い込まれていきました。


「……あ。いまね、頭の中が『ふわっ』てしたよぉ!」


扉が開き、ぽこは「お空のひみつ」を完全に忘れました。


「ねえ、くう。さっきまで何のお話してたんだっけ?」


「えーっとね。……わかんない! でも、なんだか体が軽くなって、最高な気分だよっ」


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