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第16話:はがねの図書室


二人は、壁一面が銀色の板で埋め尽くされた、静かな部屋にたどり着きました。それはかつての人間たちが、あらゆる知識を魔法の文字で刻んだ「中央図書室」でした。


「わぁ……! くう、見て見て。ここ、お星様が文字になって、壁を走ってるよぉ」


ぽこが壁に触れると、古代の天文学や数式のデータが、一筋の光となって脳内に流れ込みました。


「くう、僕、あのお空の暗いところに何があるか、わかるよ……!」


「すごいよ、ぽこ! 博士様みたいに、きりっとしたお顔だよぉ!」


一瞬だけ、ぽこの瞳に「知性」という名の鋭い輝きが宿りました。二人は、かつて人間が数千年かけて積み上げた英知を、一時的な「魔法のキャンディ」を味わうようにして獲得しました。


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