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第13話:なんでもない(2)


「ねえ、ぽこ」


「なに? くう」


「ふふふ。………なんでもない」


二人は、ひっくり返った巨大なパラボラアンテナの上で、滑り台のようにして遊んでいました。


「なんでもない、ってなあに」


「あのね、ぽこのしっぽに、白い綿毛がついてたから」


「ふふふ。なあんだ」


空はどこまでも青く、遠くで古い機械が「キィ…………」と鳴いています。


昨日あった悲しいことも、明日来るかもしれない怖いことも、二人の間には入り込めませんでした。


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