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第12話:おおきな「いす」


二人の前に、苔むした巨大な「鉄のゴーレム」が座り込んでいました。かつては王宮を守っていた守護騎士でしたが、今はただ、動かぬ岩のように沈黙しています。


「ねえ、ぽこ。この岩、とっても座り心地がよさそうだよぉ」


「本当だぁ。登ってみようよ、くう」


二人がゴーレムの膝の上に座ると、古い回路が微かに共鳴し、二人の体にあたたかな振動が伝わりました。


「……あ。僕、なんだかこの大きな人に『お疲れ様』って言いたくなっちゃった」


「僕も……。なんだか、とっても頼もしくて、大好きな気がするよぉ」


二人は、かつての主従が分かち合った「信頼」という熱を、肌を通して獲得しました。二人はゴーレムの冷たい鉄の指をよしよしと撫でて、しばらくそこでお昼寝をしました。


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