第3章 響きわたる炎にのせて 3-33
「(一旦情報を整理するか
ガトリングだと炎が来ない位置から攻撃出来るが相手が早くて当たらない
逆にナイフの距離まで近寄られると相手の炎の餌食になる
ワイヤーとかで重量物を飛ばしてもブザーの爆弾で消される
なら、テーブルとかを目隠しにして、その後ろからガトリングで撃つか?
いや、それだとこちらもあちらを視認出来ないから確実性に欠けるか……)」
時武が必死で策を考えたていると、メアが声をかける
「時武、出来れば
接近戦で倒せる策を練ってくれ」
「どうしてだ?近いとあの炎の餌食だろ?」
「さっき、爆発した時に炎が当たらない様に避けてたのが見えたから
多分だけど、出した炎は自分にもダメージがあるんだと思う」
「そうか、つまり
相手が近過ぎると大き過ぎる炎は使えないって事か」
「それに音を起点に炎が出るんだろ?
私達には音を消すスキルがあるだろ
それなら、一度だけ相手の不意をつける
その一回のチャンスで確実に倒す
だから、時武はスキルを使うタイミングを見極めてね」
「了解」
さて、これから作戦開始っ!
という所でオリアナから通信が入る
「もしもし、聞こえるかい?」
先程までは、数字のみの通信で予め決めていた通りのスキルを発動させていたが、今度は珍しく声をかけて来た
「(数字以外の事で声かけたって事は、緊急事態か
けど、切羽詰まった感じの声でもないし
なら可能性としては、改良したスキルの方を発動させたいのかな?)
わざわざ声をかけて来たって事は、1のスキルの改良版を使うって事でいいのか?」
「察しが良くて助かるよ、頼めるかい?」
どうやら、予想が当たったらしい
「準備するから数秒待っててくれ」
「了解した」
本来、スキル書は開かないとスキルを発動出来ない
今回オリアナのスキルを今までは、スキル書の該当ページを指で挟んで、スキル書を出さずにカバンの中で触れてスキルを発動させる裏技を使っていた
しかし、これだと4つまでしかスキルを保持出来ない、なので予めスキルに番号を振り数字を伝える事でラグを少なくし、メアとオリアナの2人同時の詠手というワンオペを可能にしていた
だが、改良版の騎士団の行進は元のスキルとは別ページに記載されており、一度カバンから取り出しページを開く必要があった
そして、これを使うと言う事はあちら側は最終局面だという事
なら、あっちを優先しないといけない
「すまん、メア
作戦は決まったが、今はオリアナの方が決着が近い
だから、あっちに集中を割きたい
その間こっちのスキルを発動出来そうにもないが時間稼ぎして貰ってていいか?」
「わかった、任せてくれ」
時武は、ページを開き携帯でドローンの映像を送って貰い、これでサポート体制が整った
その旨をオリアナに伝えると数秒後に「時武、スキル発動よろしく」と返事が来たので、すぐさまスキルを発動させる
「「騎士団の行進•終幕」」
時武とオリアナの声が同時にスキル名を叫ぶ




