24:タミルへの報告とグラハ王国へ
よろしくお願いします。
私はタミルのところへ向かった。
「こんにちは、タミルに会いにきたのだけれど、今日の調子はどうかしら? 会えそう?」
「こんにちは、ティファレット様。タミル様は大丈夫でございますよ」
マイルドにタミルのところまで案内してもらった。
「タミル、調子はどうかしら?」
「今日も来てくれてありがとう。最近変わらないよ。まずまずかな」
「悪くなくてよかったわ。ちょっとフラワーエッセンスのことで、錬金術師学校の先生に会いに行ってくるわ。それでね……先生にはタミルのことを詳しく話さないといけなくなると思う……。話しても大丈夫?」
「……ああ。ティファが色々頑張ってくれたけど、まだ完全に良くなってない。僕は早く元の通りに元気になりたいんだ。先生には話してぜひ相談してきて欲しい」
「そう言ってくれてよかったわ。言ってなかったけど、サラとアズラエルには話してないからね」
「ティファのことだからそれはわかっていたよ。ありがとう。でもあの二人もティファと同じ錬金術師だ。会ってみてわかったけど、ティファが困っていたら必ず助けてくれると思う。だから困った時は力になってもらうために話してくれていいよ」
「……タミル。あの二人のことをそう言ってくれてありがとう。これで何も心配せずにタミルの身体を完治させるための錬金術を考えることができるわ」
「ううん。僕の方こそありがとう。気をつけて行ってきてね。無事に帰ってくるのを待ってるよ」
「ありがとう。明日出発するわ。まだ準備できてないから今日はもう帰るわね」
「わかった。行ってらっしゃい」
「いってきます」
私は自宅に戻って、出発の準備に取り掛かった。
「そうそう、サラとアズラエルにも手紙を書かなきゃ。忘れてたわ」
出発日や船の時間、それとアキム先生との面会予定の日時を書いて、手紙を出した。この前の様子ならきっと二人は迎えに来てくれると思っていた。また二人に会えるのが楽しみだった。
次の日、私は予定通りに船に乗ってグラハ王国に向かった。
船の中で私はアキム先生に話すことを考えていた。以前、アキム先生に送った手紙には詳しい内容は書かずに送っていて、できた生成品で体調不良の完治ができずに困っていて手詰まりであることだけ書いていた。
アキム先生に会ったら、タミルのことを詳しく話すつもりだ。手紙に書かなかったのはまだタミルの許可を取ってなかったこともあったけど、紙に書くと残ってしまうのが気になっていたからだった。
(先生が手紙を落とすってことはないだろうけど、やっぱり残るのは気になるもんね)
船の中では誰か知り合いに出会うこともなく、一人の船旅となり、色々考える時間が十分に取れた。
そして、ジィード王国を出て三日目の朝、グラハ王国に着いた。港に着くと、思った通りサラとアズラエルが出迎えてくれていたことに気づいた。
お読みいただきありがとうございました。




