23: 二人の感想
よろしくお願いします。
私達はタミルの家から私の家に戻ってきて、再びお茶をしていた。
「タミル、どうだった? サラの読んでいた物語の本の妖精の王子に似ていた?」
「似てたってもんじゃないわよ!! そっくりかそれ以上よ! めちゃくちゃかっこいいじゃない!!」
「……俺も驚いたよ。まさか、あんな彫刻のような人が存在しているなんてな……ティファ、失礼を承知で聞くけど、タミル様は本当に人間なのか?」
「……アズラエルもやっぱりタミルのことをそう思うわよね……」
「ああ。あんな人間離れした美しさを持つ人間を俺は初めて見たよ」
「……それが、タミルの体調が治らなかった原因だったの」
「……じゃあ、やっぱり……」
「多分、アズラエルが想像している通りだと思うわ。でもこれ以上はごめんなさい。タミルのことだから」
「ああ、俺もすまない。しつこく聞いてしまって」
「ううん、私もはっきり言えなくてごめんなさい。早急にアキム先生に面会してもらえるように手紙を書いてみるわ」
「ああ、それがいいと思う」
「何かいい方法が見つかるといいわね」
その日の夜はサラと一緒の部屋で寝たので、アキム先生に手紙を書くことはできなかったが、次の日の夜にアキム先生に手紙を書いて、メイドに手紙を出してきてもらった。
サラとアズラエルはせっかく来たので、一週間くらい泊まっていくだろうと思っていたが、五日目には帰るらしい。
その間にアキム先生から返事がこればいいのだけど、先生はきっと多忙だろうからすぐに返事が来ることは期待できないと思っていたけど……。
「ティファ、アキム先生に手紙はもう送ったんだっけ?」
サラとアズラエルが帰る日の朝食時にアズラエルが聞いてきた。
「うん、二日目の夜に書いて次の日出したわ」
「そうしたらもう手紙は届いて入るわよね」
「うん、二日くらいでここからグラハ王国に届くから」
「返事がもう届いて、会いに来いって言われたら一緒にグラハ王国に行けたのにな」
「そうね、残念だわ」
「私もどうせアキム先生に会いに行くなら二人が帰る時に一緒に行きたかったよ」
結局手紙の返事は二人の帰国に間に合わなかった。
「先生から返事が来てこっちに来ることになったら教えてね。時間が合えば会いたいわ」
「ええ、連絡するわね」
「俺にも教えてくれ」
「わかったわ。二人ともありがとう」
五日目の朝に二人は私の家を出て、グラハ王国に帰って行った。
アキム先生から返事が届いたのはそれから一週間後だった。
(返事が遅くなった謝罪が書いてある。やっぱり先生は忙しいんだな)
先生は会って話を聞いてくれるらしい。手紙が届くまでの時間と私がグラハ王国に着くまでを見越して一週間後の日時を指定してきた。私は“先生の指定通りの日時に伺います”とすぐさま返事を書いて手紙を送った。
そして、グラハ王国に行く準備に取り掛かろうとしたが、先生と話をしてすぐに帰国できたらいいけれど、どうなるかわからないので、タミルにも伝えておくことにした。
お読みいただきありがとうございました。




