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第四十話 「今日が駄目なら明日があるさ。」

薄暗いニャオンシネマ

ポップコーンと、ゴミが床で混じり合う。

特別なんて、どこにもないように感じる。


「でもね、私は白雪姫。ほうきと踊ると動物たちが手伝ってくれるのよ。」


私は、ほうきを中心にスキップしながら回る。

2周してから、反対に回る。


ふと気づくと、新しいバイトの女の子が、白い目でこっちを見ていた。


「あ、ごめんね。」


私が謝ると、女の子は無言のまま外に出て行った。

私が、掃き掃除をしていると、女の子は館長代理を連れて帰ってきた。


「ちょっと、事務所に来て。」

「あ、はい。」


…………


「で、なんで踊ってたの?」

「え、あ、あの……すいません。」

「いや、理由聞いてるから。何で?」

「あ、あの、すいませんでした。」

「え?話し通じない?り、ゆ、う!」

「あ、あの……踊るのが好きなんです……」

「理由になってないよね!」

「すいません」

「謝罪の前に理由!理由聞いてんの!」

「…………」

「黙ってないで理由!」

「……踊るのが、好きなんです」

「理由になってないって言ってんじゃん!話し通じない!?」

「…………」

「黙ってないで理由!」


私の目から、大粒の涙が溢れ落ちる。


「泣くんじゃないよ!面倒くさいな!お前みたいのがいるから、女全部が悪く言われんだよ!」

「す、す、すいませんでした……」

「もういいよ!お前、クビだよ!来月で辞めろ!」


私は、事務所を追い出された。


「今日が駄目なら明日があるさ。明日が駄目なら明後日があるさ。どこまで行っても明日がある。ドンドン、ガバチョ、ドンガバチョ。」


私は、ぼろぼろと涙を溢しながら、それでも歩いていった。

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