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転々転生  作者: まつり
勇者と龍そして魔女

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グラビア


土属性魔法か…。

お父さんは聖属性と火属性が得意で、シーちゃんは風と水。

ティナは満遍なく学んでいるが、やはり死属性が得意だ。


専門家がいないんだよなー。

そんな相談をシーちゃんにしてみると、魔法使い同士の繋がりがあるらしく、土魔法が得意な人を紹介してくれるとか。


「あたしの田舎の村長、土魔法が得意だから、コツとか教えてもらえないか手紙だしておこっか?

他に並ぶ人がいないぐらい、土魔法が上手だよ。

あんまり他人に教えることに興味ない人だけど、ラルフなら教えてもらえるかも。」


なんで僕ならって事なのかは分からないけど、剣や魔法を学び始めて、先人の知恵ってのがいかに大事が身に染みているから、本当に助かるよ。

ほら、前世にはなかったからさ、魔法や魔力を使うっていう感覚が僕には無くってね?

だから、こういう感じかなっていう勘が全くないから、始めの一歩を人から教わらないと、難しいんだよ。


「明日、師匠が帰ってくるよね。

わざわざ来たりはしないだろうから、手紙で感じをつかめなさそうなら師匠に人を紹介してもらった方がいいよ。」


そうだね。


教えてもらえるなら、本当は僕から伺うべきなんだから、手紙でアドバイスしてくれるだけで、ありがたいね。


シーちゃんが凄い魔法使いって言うくらいだから、本当に凄そうだね。


「ここからずっと北の方にある、村の長なんだけどね。

師匠も知ってる人で、昔馴染みなんだって。

魔法がすごい得意なおばぁちゃんなんだよ。」


へぇー。

お父さんの同級生とかかなぁ。

帰って来たら聞いてみよっと。


「とりあえず手紙、出しておくね。

召喚獣に持って行って貰うから、今日のうちに届くとは思うよ。

返事が来るまで、簡単な土魔法をあたしと師匠で教えてあげるから、基礎を固めようね。」


うん、そうするよ。

持つべきものは家族だなぁ。



「じゃあ僕は、日課の剣術の練習をしてくるかな。

今日は久しぶりにブランドさんたちが来るから、今のうちに身体あっためとかないと。」


うん。

頑張ってね。

ラルフは毎日欠かさずに、剣と魔法の鍛錬を続けてて偉いなぁ。

どんな大人になるのやら。


さ、そんな頑張り屋のラルフの成長の為だし、早いうちに村長に手紙をだそ。


えーと?


村長、気に入らない人に興味ないからなぁ…。

あたしは村の子供たちみんなと教わる機会があったけれど、ちゃんとした弟子とかいたことあるのかな。


んー…。

ラルフに興味を持って貰わないとなぁ。


あ、この前の新聞記事一緒に入れておこう。

これでラルフが頑張り屋さんってことは伝わると思う。


あとはあたしが一生懸命に手紙を書くだけ。


大丈夫。

研究で山程文章を書いて来たんだし、ラルフの良いところなんていくらでも書けちゃうんだから。


「シーちゃん、なにそれ、新しい研究論文?

なんでラルフの絵を一緒にまとめてるの?」


あら、ティナ。

今日は鍛錬に混じらないのね?


これは研究じゃないの。

私の田舎の村長に、ラルフの魔法のアドバイスが欲しいから手紙を出すのよ。


「土魔法?


あー、そっか。

石碑の前の花が元気なくなってるのを気にしてるのね。

お母さんがいなくなって、あそこはもうただの石が置いてあるだけだもんね。


私も土属性、ちゃんと覚えた方がいいかしら。

せっかく綺麗なお花畑なんだから。」


お母さん?

あぁ、エマちゃんがあそこを守ってたんだっけ。

そう、そこの花が気になるんだって。

だから土魔法を練習するって。

村長からの返事が来たら、ティナも見せて貰えばいいよ。


「あらーラルフったら律儀ね。


それともお母さんに頼まれたのかしら。

本当は私もどうにかしたいんだけど、死属性と土属性って相性が良くないのよね。

なんか土がサラサラになっちゃうの。


見るからに花に良くない土が出来ちゃうのよ。


それをお父さんに話したら、私は凄くはっきりと死属性に向いているみたいだから、しばらくは他の属性を覚えない方がいいかもって言われちゃった。」


あたしもそう思うよ。

あたしも火と風に偏ってるから、水を出すのは大変だし。


ラルフちゃんは聖属性が得意みたいだけど、聖属性魔法が向いているというよりも、医療面の知識が凄いだけで、はっきりどの属性が向いてるとかはね、まだ無いみたい。


本当はあたしも魔法をいっぱい教えたかったんだけど、意味が分からないほど剣の修行してたから、まだ魔力傾向はフラットなままなんだよね。


あれくらい頑張れる子なら魔法も凄くなると思うんだけど。


「ねぇ。

私もそう思うよ。

姉として頑張らなくちゃってなるのよ。

だから今日は剣に付き合わないで勉強するの。


魔法もちゃんとやってるから、また教えてね、シーちゃん。」


もちろん、ティナも妹のように思ってるよ、頑張ってね。


あ、ティナ、この手紙読んでみて欲しい。

村長、難しい人だから…。


「えーと、うん。

そうね、大丈夫だと思う…けど、これじゃあまだ、ラルフの良いところを伝えきれていないと思うの。


私も一緒に考えるから、しっかり伝わる様に書きましょう!

あ、新聞の切り抜きじゃなくって、ラルフを描いてもらった絵が何枚もあるから名残惜しいけど、それも入れましょうか!

ちょっと持ってくるから、どれが一番可愛く描けてるか相談しよう。」


そうして、姉と名乗る2人によって完成された、本人が読んだら失踪してしまいそうな内容の、我が弟ラルフくんの可愛い所を集めたポエム集が、シーの召喚獣によって郵送された。


最近都に蔓延っている、誰が販売しているか不明なラルフのグラビア付きで。

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