表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転々転生  作者: まつり
剣と魔法と聖女とジジイ

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
39/81

なぜラルフは生き返るのか

「ねえ、なんでラルフちゃんって生き返っているの?」


「え?」


「いくら相性が良いっていっても、貴方からは力を行使した気配は感じなかった。

そんな簡単に人が蘇生出来るわけないでしょう?

そう言ったのは貴方よ。」


「そうですね。


んー、簡単にいうと、ラルフは勝手に生き返ってますから、私の力とは関係ないんですよねぇ。」


「どういう事?ラルフィード、貴方の仕業じゃないの?」


「それについては少し説明が難しいんですが…。

ティナを生き返した時の説明、覚えています?」


「人は、身体、魂、運命、名前が必要ってやつのこと?」


「そうです。

人だけでなく、全ての生命はそうして生まれますね?

身体が形成され、魂、意志が宿り、運命が定められ、名前、他者からの観測が始まります。


卵生だろうが、胎生だろうが、それは変わりませんね。」


「うん、運命がどうとかはよく分からないけど、何となくは分かるよ。」


「ラルフはそれが逆さまなんです。

私のせいで。

えへへ。」


「何笑ってんのよ。

どういう事?」


「ラルフが死んで漂っているところ、私が見つけました。

これが名付け、観測にあたりますね。


相性が良いと分かったので、好奇心で連れてきたんです。

そうして、私が引っ張った結果、神との関わりができて、それは運命となりました。


話す為に魂を復活させ、最後に現世に送る為に身体を与えた。


もうめちゃくちゃですね。」


「逆だとなにがいけないの?

結果的に生物として矛盾はないじゃない。」


「まぁ…結果的にはですけどね。

じゃあ、なにが悪かったのかの説明もしますか。


名前と運命、つまり役割だけ決まっているものは何と呼ぶでしょうか。」


「ぇえ?なんだろう。

…あのさ、クイズ形式にされると腹立つんだけど。

だって、ラルフちゃんがよく分からないことになってるのを、娯楽にしているってことでしょ?


呑気過ぎるわよ、ラルフィード。」


「あはは、そうですね。

えー、役割と名前だけがあるものを現象と呼びます。

火や水なんかがそうですね。」


「名前って、観測って意味でもあるって言ってたわね。

なら、まぁ…うん、分かるわ。」


「ラルフは一度現象になりました。

それに魂、意志が宿ったんです。

現象に意志が宿ったもの、それを人は…。」


「神と呼ぶ、わね。」


「えぇ、神に肉体を与えたのが、ラルフです。

逆さまになったせいで、そんなことになっちゃった訳ですね。」


「じゃあ、ラルフちゃんは神様なの?

なんの神様?」


「神ではありませんよ。

ですが、死んだら神界を経由して、肉体に宿るという現象となってますがね。」


「あ、だからラルフちゃんは自動的に生き返っちゃってるのね。

でも貴方の話を聞いた通りなら、ラルフちゃんは神様よね、なんで神様じゃないの?」


「私が人としての力を与えて、人間としているからです。

運命を捻じ曲げ、神ではなく人としているんですよ。


だからラルフには必ず毎回力を授けなければなりません。」


「なにそれ。

なんてことしてんのよ。

もし、力をあげなかったらどうなるの?」


「え?それは神様になりますよ?当然。」


「あー、それはやっちゃったわね。」


「ええ、やっちゃいました。

今の所大きな問題はありませんから、まぁ。」


「ん?

…あのさ、例えばラルフがおじいちゃんになって、寿命で死んだりしたらどうなるの。」


「生き返りますね。」


「でも、おじいちゃんなのは変わらないから、生き返った瞬間また死ぬわよね?」


「死にますね。」


「それでまた、すぐに生き返るわよね。」


「生き返りますね。」


「えぇ…。

それってマズくない?」


「超マズいです。

どうしましょう。」


「知らないわよ…。

幸いまだ、時間はあるから貴方が解決策を考えなさいよ。

そうするしかないんだから。」


「そうですね。

まぁ、若返らせ続けたらそうならないようには出来るんですが…果たしてそれは人間なのかって問題は付きまといますねぇ。


うーん、まいったなぁ。」


「まいってる場合じゃないんだから、真剣に考えなさい。」


「勿論ですよ!」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ