秘密の集まり
その日の夜。
ランイニ公爵家の執務室にて、旦那様と執事長、侍女のランが秘密の集会を行っていた。
「旦那様、睨みの件でご報告させていただきたく参りました。」
そう言葉を切り出したのはアリアンヌの専属侍女ランだ。
ランは旦那様にアリアンヌが今日、王宮内ですれ違った文官を睨んでいたと報告した。
「なるほど。報告感謝する。ちなみに、その文官の名前や特徴は分かるか?」
そう言われるとランは、頭の記憶を思い起こして発言した。
「名前は存じあげませんが、制服から第2会計課の男性でした。髪は黒髪で目元にホクロがあり、見た目30代前半の方でした。」
旦那様は、少し考えた後ある人物にたどり着いた。
「おそらく、その特徴からするとナンリ子爵家の次男だと思う。至急調べさせよう。」
ダンダンと旦那様は足を鳴らすと、どこからか黒服の人がやってきた。
「ヤン、話は聞いていたな。ナンリ子爵家次男について調べよ」
ヤンという男は"ハッ"と返事をし、また姿を消した。
旦那様は執事長に忙しくなるからスケジュールを調整するように頼み、この秘密の集会はお開きとなった。
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翌朝、アリアンヌはいつも通りに目を覚ました。
「私また目が悪くなったのかしら?昨日もなぜか見えづらくなっていたのよね…」
アリアンヌは眉間を押さえるようにしながら呟いた。
「お嬢様、きっと気の所為ですよ〜もう視力はしょうがないって吹っ切れましょう!」
ランはアハハハハと乾いた笑い声と共にアリアンヌへ言い聞かせた。
アリアンヌはランの言葉に納得がいかないと思いつつもさっさと支度を済ませ、学園へと向かった。




