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詩集 想箱  作者: TiLA
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アイアム・スノームーン

叫び声をあげて

夕陽が落ちていく

今日という日が

終わりを告げようとしている

ようやく本当の

自分を取り戻していく


ビルの合間に

かりそめの明かりがともりはじめ

薄雲の向こう

凍えそうなほど白い

白い月がこちらを見て

ニタリと笑って

語りかけている


ねぇ君

その愛想笑いの仮面を

脱いでごらんよ

出てくるのは

ペテン師の顔かな

それとも

詐欺師かな

やっぱり

イカサマ師かな

やぁ、でもきっと

傀儡師くぐつしかもね


ひどいなスノームーン

せめて道化師と言ってくれよ

ピエロのメイクには

涙がつきものだろう

いつかこの涙で

世界に雨だって降らせてみせるさ


人間の皮を被った

ハイエナたちが

今日も人の命に

正札をつけている


こんなはずじゃなかった

何もかもが

こんなはずでは

なかった


教えてよスノームーン

明日はどこにあるの


今日という日が

終わりを告げようとしている

ようやく本物の自分を

取り戻していく


鏡に映った

本当の素顔

凍えそうなほど白い

虚ろな顔がこちらを見ていた


そうさスノームーン

 

君は俺なのさ


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