イチモンナシ
「縺昴%縺ョ縺雁�縺輔s」
「ん?俺かな?」
夏乃を探して迷子になっていた俺はひたすら分からない道をしらみつぶしに見回っていると、いつの間にかまた暗い路地に入っていた。
「縺医∴縲√◎縺薙�縺ゅ↑縺溘ゅ≧縺。縺ョ蝠�刀驕碑ヲ九※縺�″縺セ縺帙s縺九�」
壁の方から声をかけられ、下を見ると、布の上に十数個の「商品」を並べた人物が座っていた。
頭がローブにすっぽりと入っていて顔は見えなかったが声からして若めの女性だろうと思った。
「ソーリー、ノーマネー、イチモンナシ」
ジェスチャーをしてみたがこれで伝わってるだろうか?
「縺昴�蜿ウ縺ョ繝昴こ繝�ヨ縺ョ繧�▽繧定ヲ九@縺ヲ縺上l��」
「え、これ?」
その人はおれの右手、その中にある夏乃からの贈り物を指差していた。
「隕九@縺ヲ縺上l��」
ひょいひょいと手招きされた。これがほしいのだろうか。
「ソーリー、ディスイズヒバイヒン、ダイジ」
俺がまたも不慣れなジェスチャーをしていると、そいつは素早く俺の右手からそれを奪い取った。
「あっ!おいってめぇ!」
俺がそいつの体に掴み掛かっても、そいつは奪い取った球をかちゃかちゃと動かしていた。
「こいつ!壊れんだろ!ガチャガチャいじくんじゃね……え……ぞ………………。」
ガチャン!
…!ここは、洞窟の中?
何が起こった。俺はさっきまであいつから球を取り戻そうと……
前を見た。
酷い景色だ
理性のかけらも無い赤黒い毛に覆われたナニカ達に、武装した人々が次々と食いちぎられている。頭から、腹から、食いやすいように髪の毛を歯で器用に引きちぎってるものもいれば、二匹が1人の人間を取り合って腹から千切れたものをさらに大きな一匹がそいつらごと丸呑みにしている。
(なんだ……?俺は……逃げてるのか?)
そんな惨状を振り返りながら自分は走っている。
後ろから声にならない断末魔のような悲鳴が聞こえても。
走る。走る。走る。走る。走る。走る。
一転、地面しか見えない。
後ろから引きずられている。
鋭い痛みが頭の中をぐちゃぐちゃにする。
必死に震える首の筋肉に力をいれて
後ろを振り返ると、そこに見えたのは…………
「うあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」
俺は体を今までの人生で出したこののない程の力で思いっきり暴れた。
死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない!
カシャ
目の前には先程までいた薄暗い路地裏。俺の狂った暴れ具合に若干引き気味に通行人がこちらを見ている。
なんだ……これ……。
俺は、暴れた拍子に壁に突き飛ばしてしまったさっきの商人の方へと近づいた。
「おい、大丈夫かよ」
「邏�譎エ繧峨@縺�!」
そいつは、絶望したような目をしていながら、口元は気持ち悪いぐらいににやけていた。
というか、突き飛ばされた拍子にそいつが被っていた布は取れ、顔が丸見えになっている。
白目がない。全て真っ黒な目を持つそいつは、
額に、折れた薄黒い角をもっていた。




