生産と一日目の終わり
中心地から少し離れたところに冒険者ギルドがあり、反対方向に同じくらい離れた場所に生産者ギルドがあった。
冒険者ギルドに関してはモノンよりも規模は小さく、受付とクエスト板があるくらいだが、まぁそこまで調べものするのであればモノンに戻ってすればいいとおもうので、ここはこのくらいで丁度いいように思う。
生産者ギルドのほうだが、モノンでは登録どころか寄ってすらいなかったから、まずは登録をすませた。夜間だから人も少なく、設備について淡々と説明してもらって終了。
簡潔に言えば、使用する場合には手数料がある程度かかり、ギルドレベルがあがれば、手数料や出品料などが徐々に緩和されていく仕組みである。
あとは、ギルドレベルに応じて、材料などの購入制限もあるため、しっかりやればやるだけ生産もしやすくなるし、出品も増えていくだろう。
ということで、クエストとしてポーションの納品5個を受け、薬学の基礎という本を借りてきた。
本には、初級ポーション・回復軟膏・簡易肥料・活性餌・撒き餌の5種類が記載されているだけだが、しっかりと採取の方法から、加工のコツ・失敗しやすいポイントなどわかりやすくまとめられている。
これを見ると、今日採ってきた薬草は根から掘り起こして採ったが、そのあと古くなってきた部分を切り取ってやらないと、そこから質低下が起こってしまうようだ。薬草の品質の低いやつがあるのはそのためだろう。
品質Dの10個はクエスト提出にするから、他はすべて使ってしまい、スキルレベルを上げつつ、経験値稼ぎの足しに少しでもなればと考えている。
さて、本の通り少しずつ作れるものすべて作っていきましょう。
まずは初級ポーションから。
土に埋まっていた部分から上下で切り離し、別々に水にさらしておく。そのあと37℃で葉を煮ることで、葉を柔らかくし、葉脈をさらに切り分ける。
切り分けた葉脈は、別のことに使用するため、別にしてとっておく。
水分を拭き取り、すりつぶして、蒸留水でゆっくりと溶解させて、最後に濾過してから冷まして瓶に移せば完成。
初級ポーション:HP回復薬 ☆1 品質D 45回復する CT:3分 重量- 初級のポーション。
ちなみに生産ギルドで売っている初級ポーションはといえば、
初級ポーション:HP回復薬 ☆1 品質C 50回復する CT:2分 重量- 初級のポーション。
品質でかなり変わってくることが分かる。初心者限定ポーションは割合回復だからずっと使えるのであれば、取っておきたいところだが、あくまでも一定レベルまでで効果が下がっていくとのことである。まぁそれはそうだな。だって、初心者用、だからな。
冷湿草と温潤草を同量・同時間煮込んだ液体を同量混ぜ合わせる。そこにポーションを濾す際に残ったものを集め、溶かし、濃縮する。最後にギルドに販売している軟膏に混ぜ合わせて回復軟膏にする。
これも品質Dになるかとおもったが、こちらはD+。ギルド製の軟膏の質がいいからだろうか。基本的にギルドで扱われている商品は、全て品質Cで統一されている。
手に入れているアイテムは基本D程度のため、現状質的に勝てないな。ただ、スキルレベルが上がれば、それによって質もあげられるだろう。
生産はあくまでも自分が使うものを、時間があるときに作りつつ、経験値も稼ぐという目的だから、大きく問題になることはないだろう。ぎりぎりの戦いのときのことを考えておくと、今は買ったアイテムも少しはもっておいたほうがいいだろうな。
お次は、薬草の根の部分と葉脈の部分を刻んで、混合しておく。ビッグラットのしっぽを刻み細かく刻む。さらに、肉のほうもミンチになるように叩いておく。
それらを混合して、団子にしていくと活性餌になる。こちらは品質Dとなった。予想通りであるた
さてと、この初級ポーションを作る場合は、これらをまとめて作るほうが効率的だから、作れる限り頑張るとしよう。
≪調合のレベルがあがった≫
≪調合のレベルがあがった≫
≪調合:温度調整・精密測定 を覚えた≫
≪魔の心得のレベルがあがった≫
おっと、10周目の調合が終わったところで2回目のレベルが上がった。しかし、魔の心得もあがるのか。
確かに気にしてなかったが、MPも使用しているな。ということは、もしかしたら集中とか使ってやっても質にかかわってきたりするかな?でも生産には基本的にDEXが重要なはずだから、よくわからない。
さてレベルも上がったことだし、ここで一区切りにしよう。ポーションの納品に関しては、現状品質Dだけだが、クリアできるか尋ねてみないといけないからな。
受付には、本を読んでいる人がいたので尋ねてみた。
「すみません。今日ギルドに所属したルーンと申します。クエストについて質問があるのですが、よろしいですか?」
「あ、はいはいー。なんでしょうかー?」
「ポーションの納品についてなのですが、ギルドで販売されているものは全て品質Cなのですが、納品クエストもCにそろえて提出が必要ですか?」
「あぁ。それはですねー、Cであればそれに越したことはないのですが、そのほかの品質のポーションにも使い道がありますのでー、どのランクでも問題ありませんよ。」
「なるほど。加えて質問なのですが、使い道について聞いてもよろしいですか?」
「えぇ。基本的にポーションとはHPの回復の用途で使うことがほとんどなのですがー、実際には普段生活の上で怪我をしたりした際の対応にも使われますからねー。だからそういった家庭用のものだったり、家畜にも使ったりしますから用途は多々あるんですよー。実際のところでは、薬草であっても、例えば子供がこけてしまった時とかの擦り傷に貼っておけば改善促進の力はありますからねー。」
「なるほど、家庭用などに使えると考えると、色々と使いようがでてきますね。それに他の物を調合するのにも材料になりそうですし、この村であれば鉱山で怪我とか出れば備蓄があるに越したことはなさそうですしね。勉強になりました。」
「その通りですね。ルーンさんのように聞いていただければ色々と話せるのですがねぇ。最近は『導き人』の方々はすぐに出て行かれたり、自身の解釈で行動される方も多く見受けられるので、対応も困ることがあるのですよね。あぁ愚痴になってしまい申し訳ありません。」
「いえいえ。同郷のものがご迷惑おかけしています。また何かありましたら、相談させていただきます。それでは、クエストとして、これでおねがいします。」
「ありがとうございます。では、品質Dのポーション5つですね。ありがとうございます。報酬はこちらになります。」
<クエストクリア報酬:GP:10P 300イェン 魔石(小)を手に入れた>
「GPに付いての説明は必要ですか?」
「よろしくおねがいします。」
「では。GPはギルド内で色々なものへ変換できるポイントとなります。消費アイテムはもちろんですが、その他色々なものがございます。ギルドでの貢献度によって交換可能なものが増えますので、受付にてお伺いください。」
「ありがとうございました。それでは後日確認させていただきます。」
「それでは、よい旅を。」
よし。これでまずはOKだな。明日は冒険者ギルドでクエスト報告して、アイテムを売ってから装備探しにしましょう。
時間的には問題ないが、装備に関しては村の防具屋もだが、プレイヤーの露店とかもあれば見てみたいから、一旦落ちて休憩しよう。時間は10時か。リアルとは12時間ずれているからな。一般的な層が日中から夕方にかけて遊べるようにということだろう。まぁ俺には関係ないけど、今の状態だと夜の狩りは厳しいから、いずれはプレイしやすい環境でやることになるけど、今日はとりあえず、おやすみなさい。




