夜の狩り2
本日1話目
ワイルドキャット1匹・ビッグラット2匹・ビッグラット2匹と同様の方法で狩ったところで、風魔法LV.2にあがった。
ダメージもあのビッグラット以降受けずに完封できているし、まだMPにも余裕はある。岩場が多いため、モンスターに身を隠されて魔法を避けられることはあったが、鳥類も出てこないから夜のほうが狩りしやすいのではないか?スキルと技能のおかげで、大体2発で削り切れるようになったからな。楽勝やん。
そういう風に考えていた時が、私にもありました。
<アオォーーーーーン>
遠吠えが聞こえたと同時に、気配察知では前から3匹?が走ってきているのが分かるが、明らかに音は左右にも分かれてきている。しかし遠吠えはもっと奥から聞こえたように思える。
ワイルドドッグ、そりゃ夜行性のやつらもいますよね。
おっと悠長に考えていたら、3方向から攻められる。ただでさえ数的不利なのだからここで待機して迎え撃ったとしても厳しいだろう。
足の速さも相手のほうが上だから、ただ逃げるだけじゃだめだ。どうする。
さっきビッグラットと戦ったところのそばに大きな岩があったが。
いや、だめだ、背後を少しはカバーできるかもしれないが、飛び越えられる可能性もあるし、上からとびかかられる危険が増える。
ある程度来る方向さえ制限してしまえば対応できるはずだ。なら、ヨキと一緒に来た時にあった断崖のところまで行くのが一番か。敵が更に増える可能性もあるが、少しでも可能性があるほうにいくしかない。
とりあえず【集中】を使用し、東に向かって走る。走りながら後ろから確実に追いかけてくる3匹に対して、発動の早いウインドボールで牽制を入れていく。
確認を入れずにまっすぐ走る。鳴き声がしたから1匹には当たっただろう。走りながらCTを計算しつつちょこちょこ牽制入れながら目的地に急ぐ。
おそらく集中を含めたシャドウボールとウインドボールでレベルのワイルドドッグなら倒せる程度になっているだろうが、なんとなく統率が取れているように見えるからレベルが高い気がする。
そうなると倒しきれない可能性があるから、無駄うちしてCT中に攻められると、俺には対応するのは厳しい。
集中の効果時間から既に5分ほど走っていることがわかる。それでもワイルドドッグの数は減っていない。本気で狩りをしに来ているな。だが、もう少しで目的の場所につくはずだ。
今度は横から回ってきているワイルドドッグが左右同時に飛びかかろうとしてきている。
ウインドボールはCTがもう少しかかる。シャドウボールはなるべく多めに敵を巻き込む形で使いたいのだが、背に腹は代えられないな。
右からくるやつに対しては杖で対抗するとして、左をまずシャドウボールで吹き飛ばす。
っと、右のやつの飛びつきがおもったよりも速い。杖では体勢的に間に合わないと判断して前転で回避。噛みつきは回避できたが、前脚のあたりが体で当たってしまったことで、体勢を崩してしまった。
くっ。スムーズに立ち上がれないし、足にダメージを負ったか。ポーションを取り出して、足にかけて回復させる。
なんとか立て直したところでシャドウサイトが切れたため、再度かけなおし。
MPはあと120程度か。マナポーションはまだあるから、そこも何とかなるだろう。
周りを見回すと右前方に断崖があるのがわかった。
牽制繰り返しつつ、なんとか断崖に到着した。
あとは少しでも狭いところで、相手の来る方向を制限しつつ戦うしかない。
崖を背中に1mほど距離を置き、待ち構える。
ワイルドドッグの数は、今見えているので8匹か。鑑別では、Lv.3が6匹とLv.4が2匹。やはり少し昼間よりも高めなようだ。だが、ある程度牽制でダメージを与えたやつがいるからな。まず頭数を減らしていくしかないな。集中の継続時間はあと5分。MPは80だから、シャドウボールとウインドボール合わせて8発が限界となる。マナポーション使って90回復してもCTの関係上なかなか厳しいな。だがやるしかない。
「シャドウボール」
相手の集まってきたところに先制で攻撃を放つ。手負いのワイルドドッグが2匹吹き飛ぶ。もう2匹ほど少し衝撃は入っているがダメージはあまりないと考えよう。
攻撃を見て、左右に分かれて二匹が突撃してくる。
「ウインドボール」
唱えたまま、左手で留めておき、右手に杖を握りしめる。
飛びかかってきたところに、左のやつにはウインドボールを飛ばしカウンターでぶつけ、右のやつには杖を噛ませ、受け止める。
そして受け止めたところで蹴りを噛まそうとするが、今度は正面から2匹が来るため、杖を両手で持ち、2匹に向けて思いっきり振り飛ばす。
運よく1匹にクリーンヒットし、止まったため1匹の攻撃をぎりぎりまで引き付けて横にかわしつつ、ワイルドドッグの勢いを利用するように杖で崖に向けて打つ。きれいに吹き飛ばせたおかげで一匹はFly Away。
CTがまだあけていないので少し間合いを取るために右側へ移動して、相手の出方を待つ。
おっ?さっき崖から落としたのが牽制になったようで、飛びかかって来るのを躊躇っているようだ。
これはしめたもの。再度シャドウボールのCTがあけたし、もうすぐウインドボールもあける。もしウインドボールで攻撃することで、向こうがしびれを切らせてまとめてくればシャドウボールでまとめて攻撃かつ吹き飛ばせることができれば崖からも落とせるだろう。
「ウインドボール」
HPの削れたワイルドドッグを狙い、とどめを刺すと、思惑通り残りの5匹がこちらに向かってきた。
右側のやつを視界の端に入れ注意をしつつ、シャドウボールをまっすぐ向かってくる3匹に叩き込む。そのまま今度は後ろに引くのではなく、杖を中段に構えて二匹を払うイメージで振る。
一番外側のやつにはあくまでも牽制であり、本命は正面にいるやつに当てること。
ダメージはそこまで出ないことはわかっているがまとめて来られるより体制崩して踏みつけることが目的。
シャドウボールにあたったやつは、案の定1匹は場外へ落ちたようでもう2匹もまだ起き上がれない。
払ってそのまま転んだところへ踏みに行くが、そこまで体勢崩れていないため、蹴り飛ばす!
そこに避けた1匹が突っ込んできたが、ガードするのも間に合わないため、口に向けて右手を突っ込む。
噛まれてダメージはあるが、そのまま舌をつかみ奥に押し込むと反射的に離すと何かで見たことがあるが、痛みがあるからきっつい!ただ、やらなきゃやられるし、ポーションで回復はできるから、やれることをやるしかない。
ただ、舌を持てていることでそこまでうまく相手も噛めていないため、地面に押し付けて、杖を首に当て、両足で抑えると鈍い音がして力が抜けた。
しかし両膝が地面に着く形になっているため、1匹のワイルドドッグに横から飛びつかれるはめになった。
右手は噛まれた影響でうまく払えない。左足のふくらはぎに噛みつかれているので、右足で噛んでいる顎を思いっきり蹴飛ばした。
それによって相手もぎりぎりのHPだったようで、偶然倒せてしまった。
その瞬間。
≪ただいまの戦闘で、【スキル:体術】【スキル:気の心得】【スキル:跳躍】【スキル:持久走】の習得可能条件を達成しました≫
≪風魔法のレベルが上がった≫
≪杖術のレベルが上がった≫
≪魔の心得のレベルが上がった≫
≪気配察知のレベルが上がった≫
今のところ、もう敵は見えないが、ダメージがやばいので、ポーションを急いでだして使用した。
「あーーーーーっ。きつかあぁぁぁ!!」
いやー、さっきの戦闘は普通に運がよかった。あと1匹残っていたら確実に餌になっていただろう。
夜は、狩りはしやすいし、効率もいいが、群れに遭遇する確率が減らないと継続はできないな。もう少し考えて行動しないとな。あとは装備もちゃんと整えなくては。
しかし崖から落とされる仲間を見て、その後の行動などに変化がでるとか、AIの学習がすごいと思うのだが。だって序盤の雑魚だぞ?同じグループ内だとハメられないってことになると今後の狩りでは余計に考えないといけない気がする。
これがもし種族で学習するとかなら、やばすぎるから、少なくとも序盤のこの辺ではそれはないだろうが、甘く見ないでおこう。それに、追跡距離もかなりだったな。あまり縄張りとか関係ない感じか?わからないことが増えたな。とりあえず、今日はもう厳しいな。少なくとも装備はしっかりしてから、夜の狩りはしよう。
気配察知しつつ、村に向かって街道を進んでいく。街道沿いは敵が寄ってきてないな。少し離れた藪の中に反応はあるが、ちょっと今は狩る気にならないため静かに村へ向かう。
門の前にいる見張りの人に止められた。
「かなり傷だらけだが大丈夫か?そろそろ門を閉めようと思っていたが、魔物の群れでも出たか?」
「あぁ、すみません。南西側でワイルドドッグの群れと遭遇して何とか倒して戻ってきたところです。」
「そうか。どのくらいの群れだったかわかるか?」
「今回倒したのは、8匹ですね。崖のところまで走って逃げて狩りましたから、もしかしたらもう少しいたのかもしれませんが。」
「なるほど。ありがとう。最近はそこまで群れることがなくなってきたんだが、旅人が増えた影響か、少し森のほうが殺気立っているとの報告があったからな。その流れなのかもしれんな。宿は取っているか?無理せず休むのだぞ。」
「ありがとうございます。お仕事お疲れ様です。」
ふむ。こうやってNPCと話すと少し情報がでてくるな。NPCと友好関係にある方が有利そうだな。今後もなるべく話していくこととしよう。
さてと、一旦マイナーハウスに帰ってきた。
今からだけど、夜の11時なわけで、普通の店は空いてないと思う。薬草とか拾ったアイテム使って調合をあげていくべきだけど、生産作業する場所とかあるのかな?
薬師ギルドとかあれば使わせてもらえるだろうか。もしそういったギルドが夜完全に閉まるとなると、ゲームをこの時間しかできない人もいるわけだから差ができてしまってアウトだろうから24時間制であってほしいところ。
よし、アイテム確認してから少し散策してみよう。
今ある素材系アイテムは
ビッグラットのしっぽ11 ビッグラットの肉8 ワイルドドッグの牙10 ワイルドドッグの毛皮15 ワイルドキャットの爪5 ワイルドキャットの瞳3 ジャンプラビットの肉6 ジャンプラビットの毛皮6 ピッククロウの羽8 プレーンホークの羽4 プレーンホークの嘴 2
薬草 22個 消毒根 22個
ソロでやってもちゃんとドロップ拾えている。でも、崖から落として倒した敵の分はもちろん手に入っていない。
では、外に出てみましょう。
村は、ところどころ灯りはついているが、マイナーハウスが村のはずれのほうにあるからな。まず中心部に向かってみる。
うん。中心地はある程度灯りがついている建物があるな。こう、中心部から周りを見てみると、鉱山方面のほうでは煙も上がっているから、おそらく炉かなにかがあるんだろう。
そうなると、やはり生産場なんかもありそうだな。
よし、頑張って探してみるか。
主人公は九州の人間。
方言が出るのは素の場合のみ。
倒した数と報告数に間違いがあるため修正しました。




