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移動と戦闘とあれこれ

 さて、フィールドにいる生物だが、一般動物と魔物が混在している。街の周囲は動物系であったようだが、生態系もかわったようだが、さてどうなっているのか。


 やはり街周辺には多くのプレイヤーが狩りをしている。まぁ発売から数日たっているから全員がたまっているわけではないため、混雑は感じないな。


「βのときは周辺にはワイルドドッグとジャンプラビットと、あと上空から襲ってくるプレーンホークだけだったけど、今は所謂ゲーム特有のモンスターも存在しているみたいだ。まぁ見ればわかるから、遭遇してからで十分だろう。」

「っていっとったら、早速あれかな。見た目は昔懐かしのゲームに出てくるゼリー型モンスターだな。」


 鑑別: プヨン Lv.1 魔物 

 近寄っても反応はない。こちらに気が付くそぶりもない。完全にノンアクティブのようだ。


「これ、まったく反応せんけど、どげんなっとるん?」

「あぁ、こいつどこにでもいるらしい。ただ本当にノンアクだし、弱すぎて行動するのを見ることもほとんどないらしい。経験値も1だし、アイテムドロップの報告もないな。謎モンスター。もしかしたら鑑別のレベルが上がれば何かわかるのかもしれんがな。」

「ふーん。まぁ今はなんもわからんってことか。まぁちょっとやってみるわ。」


 とりあえずノンアクティブならちょうどいいし、打撃と魔法試してみるか。

 大体大きさはバスケットボールより少し大きいくらいのモンスターであるし、体を斜に構えて、下段構えでまっすぐ突く。

 なんだろう。不思議な弾力で、突き抜けることはないけどかなり深くまで突き刺さったと思ったら、そのままはじけて黒い靄のようになっていった。


「うーん。動きはあんまり現実と差はないような気はするけど、少しだけ違和感あるな。」

「ん?それはたぶん、痛覚遮断が高めなんじゃないか?何も変えてなかったら80%カットになってるはず。0%は現実に影響がでるから医師同伴のもとの医療行為でしか、システム上はできないという話だ。手の感覚とかが鈍いと嫌だから、俺は最低の20%に設定してる。それでも集中してやったら全く違和感なかったから、このシステムすごいと思うわ。」 

「あぁ。これがそうなんや。なら俺も20%にしとくわ。」


 なるほど。確かに感覚は現実とほぼ一緒。というか違いが判らないな。ヨキが集中して違和感ないというくらいだから、微細な動きも問題ないのだろう。

 何度か素振りしてみて、感覚がつかめたので、次は魔法で。

 闇魔法のLv.1で使える呪文は、ジャドウボール。どの呪文も基本的にボール系の魔法のようだ。まぁそうじゃないと狩りできないだろうから、そういう設定なのだろう。

 しかし、シャドウボール。。。なんで闇の玉がぶつかってダメージがでるんだ。

 とりあえず音声に従って、玉が発現し、それを念じるようなイメージで前に押し出すと飛んで行った。

 そしてプヨンにあたると、やはり黒い靄のようになって消えた。


「このシャドウボールってどういう原理なんやろ?」

「あぁ、それな。一応βのときに検証されていて、ファイアボールとかは燃焼するんだが、シャドウボールだとどちらかといえば物理的な力が働くみたいだ。岩にぶつけると凹むらしいから、圧力が関与しているんじゃないかって結論になっていたはずだ。」

「風魔法のエアボールは風圧になると?それともぶつけたら切り刻まれるやつになると?」

「んーーー。詳しくはわからん。魔法スキルを俺が使っているわけじゃないからな。」

「まぁそうだよな。いずれとると思うからその時にでも検証するか確認してみるわ。」

「自分でやるほうがお前らしくていいと思うぞ。ただ、あんまり魔法を覚えすぎるとレベルを上げるのが難しくなるらしいから気を付けとけよ。」

「あぁ、そうだったな。考慮しとく。」


 ということで、プヨンは基本的に無視でいいと判断して、まずは鉱山の麓の村に向かうこととした。



「しかし、どう考えても敵の数が増えているな。種類もビッグラットなんていなかったけど、出現しているし、あのピッククロウってのもいなかったからな。」

「何が変わったんやろな。まぁでもそげん強くもないし適当に狩りながら進もう。」


 出会ったモンスターは、


 ビッグラット ワイルドドッグ ワイルドキャット ジャンプラビット ピッククロウ プレーンホーク


 基本は単体だが、ワイルドドッグとピッククロウだけは群れでいることがあるようで、2~4体の群れを見かけた。というか狩った。


 来る者は拒まず、去る者は許さず、気づかぬものは背後から、の精神でやっているが、ヨキがいるから多数敵が来ても楽に戦えている。ヨキのスタイルはどちらかといえばタンクなのだろうが、普通に盾でしのぐ・・・というより盾でも殴り飛ばし、棍棒でぶったたいている。

 戦い方としては、シャドウボールで釣って、寄ってきたところをヨキが殴り飛ばし、棍棒で打ち込み、そこで残っていれば俺が杖で突いて終わらせる感じになっている。

 ワイルドドッグ3体のときは、シャドウボールで削ったやつを俺が、ヨキがそれ以外を受け持っているが、まぁ慣れたもので苦労はない。


 しかし、一番手間取ったのはプレーンホークだった。頭上からいきなり襲われることで何度か死にかけた。それでも数度戦うことで何とか対応できるようになったが、こちらが攻撃するには、カウンターで叩き落すかシャドウボールで攻撃するしかないため時間はかかるし、逃げるにしても上空から追ってくるから、最後には森まで走って逃げることになった。


「いや、あれは初心者エリアにいるような敵じゃなかろうもん!どう考えても普通は無理よ、あれは!」

「わっはっはっ。実際、あいつにやられる被害はかなり多いし、βのときもあれのせいで死ぬこと多発していたからな。ただ、それでも割合としては少なかったんだが、遭遇頻度高くなっている気はする。」

「なんというか、理不尽すぎろうもん。慣れたけん反応ある程度できるけど、きつかー。実際のところはスキル育てろって忠告かね。もしくは色んな職種でPT組んでやれって警告な気もするけど、それだとなんか負けた気がする。」

「はは。まぁそんなに焦ってやるもんでもないし、ソロでいく覚悟なんだろ?だったらいろいろ試行錯誤してみろよ。」

「だなぁ。レベルもあがったし、アイテムもある程度拾えたから、ボチボチやりつつ、試してみるわ。」

「もうちょいで麓に着くし、着いたら分配しよう。」

「それにしてもこの辺は、結構切り立った断崖みたいなところが結構見えるな。」

「鉱山地帯だからか、結構崖みたいになった感じだな。以前はもう少しだったんだが、これも環境変化なんだろう。」


 そんなことを話しながら、途中休憩を含めて、合計6時間ほどで到着し、転移点の登録を済ませた。


「それじゃアイテム分配して、解散かな。」

「おう、人がいたにしては結構狩れたんやない。レベルも早くにあがったし。」


 戦ったモンスター

 ビッグラット6匹 ワイルドドッグ12匹 ワイルドキャット3匹 ジャンプラビット8羽 ピッククロウ9羽 プレーンホーク4羽


 ルーン Ⅼv.1 → Lv.2

 HP:130 MP:210

 STR:15

 VIT:12

 INT:20 

 MND:17 

 DEX:12

 AGI:16

 LUK:8


 ステータスポイント:0→5

 スキルポイント:0→2


 杖Lv.1 → Lv.2

 闇魔法Lv.1 →Lv.3

 鑑定Lv.1 → Lv.3

 採取Lv.1 → Lv.2



 取得アイテム

 ビッグラットのしっぽ5 ビッグラットの肉3 ワイルドドッグの牙6 ワイルドドッグの毛皮10 ワイルドキャットの爪3 ワイルドキャットの瞳2 ジャンプラビットの肉6 ジャンプラビットの毛皮6 うさぎのしっぽ1 ピッククロウの羽8 プレーンホークの羽4 プレーンホークの嘴 2 魔石 2



 途中で採取したもの

 薬草 32個 苦汁草 22個 冷湿草 12個 温潤草 12個


「薬草は、俺はいいわ。基本狩りに出るわけじゃないし、薬学も錬金も考えてないからな。」

「そうか?でもギルド依頼クリア用には必要やろう?10個持ってってくれ。」

「あ!そうか、完全に忘れていたわ。助かる。」

「あと、魔石って何に使うんだ?」

「あぁ、それはモノンでポータルとっただろ?各村からあそこに移動するときに1個使う。魔石自体は各町の教会に5000イェンで売ってるけど、ドロップでも稀にでるな。初めの段階でポータル使わないことがほとんどだから、出たら儲けものって感じだ。まぁ1つは持っていていいと思うぞ。いずれ別の用途でも使う気がするから売らずに残しておくのも手かもな。」

 鉱山の村:マイネルも活気立つ様子は目立たない。まぁ既に日は落ちているから、それもあるのだろうが、それにしてもあまり酒場のようなところも熱気を感じない。

 ただ、鉱山方面から鉱夫らしき人が集団で降りてきているのは見かけるため、まだ鉱山としての役割は保っているようだ。

 プレイヤーの数も結構見かけるから、生産系の効率がいいのは間違いなさそうだな。


「ヨキ、この後はどうすっと?」

「俺は、とりあえず宿をとってから、前あった鍛冶屋に行ってみる予定だ。とりあえず拠点はマイネルで、売りに戻るかギルドを通す際にモノンにいったりすることもあるからな。やっと本気で叩けるようになるし、弟子入りシステムがあるならそれ探さなきゃいけないから、ちょっとまわってみるわ。」

「あーね。んじゃ俺も宿探してから、ぶらついてみっかね。」

「あっちに以前使っていた宿があるから、とりあえずそこ見てようか。」

「頼む。」


 鉱山方面に進んでいくと、確かにチラホラと食堂や酒場を見かける。それらの店を見ながら少し奥まったところに進むと、3階建ての酒場を見つけた。


「おっ。ここはやっぱり存続していたか。というより少し大きくなっているな。」

「ここが、使っとった宿か?」

「あぁ、その時の宿の名前はマイナーハウスだったのだが、ものすごく立派になっているな。まずは入ってみるか。」


 中では年配の鉱夫たちが賑っていた。こう見ると、結構な数の人がいるように感じるな。


「あら?食事かしら?」

「あ、いえ、以前こちら宿だったとおもったんだが、違ったかな?」

「あらら?宿もやっているわよ?でもここ初めてでしょ?」

「いや、だいぶ昔にここに泊まらせてもらった覚えがあったのでね。」

「あらあら、そうだったのー。今は空いてるから泊っていいわよー。」

「それじゃ2部屋を連泊は可能かな?」

「だいじょうぶよー。そっちの人も泊っていくのね?なら1泊素泊まりなら50イェン、連泊なら40イェンよ。食事はここで取ってもいいし、朝食付きにするなら10イェンよ。」

「ならとりあえず7日分、朝食付きで頼む。時々朝起きてこないと思うから、その時は取り置きしなくて大丈夫だ。」

「私も同じでお願いします。」


 ここまでくる狩りである程度お金はたまっているし、初期所持金も全く使わずにここまで来ているから余裕はある。ただ、今後俺はほぼソロになるだろうし、ヨキは鍛冶のための道具とかの資金が必要になるから、ここを拠点として、俺たちの戦いはこれからだ!完




「んじゃヨキ、一旦これで解散だな。情報とかいろいろありがと。」

「いや、ここまで来るのにソロだったら相当少なくとも数日かかっていただろうからな。こっちも助かった。そういえばフレンド登録してなかったな。何かあればフレンドメールか、緊急ならリアルで連絡してくれ。」

「あぁ、サンキュ。といってもリアルですることとかほとんどなかろうけどな。普通に会うし。」

「だな!それじゃ今日は落ちるわ。」

「俺は飯食ってから、もう夜の敵でも見ておくわ。」



 というわけで、解散して部屋にいったん入った。

 一旦ログアウトしてリアルでも食事をとるとしましょうか。


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