情報のやりとり
本日2話目 会話がながい。。。
スキル確認やあれこれをしていると、食堂のドアが開いた。
「おう。なんだ、またやらかしたのか?」
「お、来たかー。またかどうかは何とも言えないが、まぁちょっとな。」
「っで、どうした?」
「その前に聞きたいっちゃけど、今移動手段ってポータルへの転移を除いて何かあると?住人たちが生活するうえで、商隊とかが来るとかも含めて。」
「んー。βの時は結構馬車とかで移動しているのは見かけたな。ただ、現状として商隊が来てるっていう話は聞かないな。あとは、馬に関しても現状モンスターとしているのは発見されてるが、狩るのもなかなか手古摺るようだしな。捕まえたとか乗れたとか言うのは耳に入らないな。
冒険者ギルドには、一応馬がいるって話だが、それを使えるとかの報告はないな。」
「なるほど。ということは、ヨキや沙羅さんたちは、この世界で馬具を見たこともあるし、作ろうと思えば作れるってことやな?」
「・・・まぁ俺は蹄とかなら作れないことはないだろうが、βの時にも作ったことはないからな。ということは、馬確保したんだな、お前は。」
「んー。ちょっと違うっちゃけどね。あともう一つ、βのときとは違う職業が出たりとか、逆になくなった職業があったりするか?」
「ほう。職業は無くなった職業っていうのは、多分ないんじゃないかな。すべてを知っているというわけじゃないから確実ではないが、βのときの職業は初めに選択してできたからな。なんか特殊例がない限りは、掲示板とか情報サイトに載っている通りだろうし、それ以外は俺自身も見ていないからな。」
「そっか。サンキュ。」
「ルーン。そろそろ教えろよ。なんとなく今の話で想像はつくが、なにやらかしてる?」
「あー。ちょっと待っとって。」
「ん??」
ヨキの話を聞いて、やはり職業が見つかったというのはないようだ。ならやはりワールドアナウンスという形で流したほうが手っ取り早いし、ゲームとしてもおもしろくなるだろう。
(「召喚士誕生のアナウンスを流してくれ。ただし、俺の名前は秘匿してくれ。」)
(了承されました。それでは、召喚士誕生のアナウンスを全プレイヤーに対して流します。この度はご協力ありがとうございます。)
[ただいま新たな職業:召喚士が誕生いたしました。この世界の更なる発展と進化のため、探求を続け、今後もお楽しみください。]
へー。システムの全体連絡と同じ感じで、システムバーが点滅して、そこに集中するとお知らせとして文章が頭上に出現し、読み上げがされるのか。
そんなことを思っていると、ヨキがすごいジト目でこっちを見ており、頭上を指さしてから俺のことを指差してきたので、有名SF映画に則って、その指先にこちらも指先をくっつけて
「E~~t」
「そんな古いボケ、今のやつらは知らんわ!ってそうじゃない!お前の内容は、これのことか!?」
「おう!」
「・・・・はぁ。本当に爆弾投げ込むのがうまいなー、相変わらず。」
「それほどでも。」
「褒めてないからな。」
「まぁそれは置いといて、召喚士になったので、仲間ができました。従魔が装備できるものを作ってほしいなってお願いと、情報をどうやって広めるかの相談をだな。」
「装備に関しては、どうとでもできる。情報を広める、か。開示するつもりがあるならいい。それになんとなくだが、さっきのアナウンスも意図してあのタイミングで出していたようだし、完全秘匿もできたんだろ?問題が起きないではないが、さっさと開示に動けばすぐに収束に向かうだろう。βの時から検証班がいるが、まだ完全に動き出していないはずだが、まだ完全稼働する前だからな、やはり掲示板が一番早いんじゃないかな。」
「ほっほー。情報屋もいるのか。掲示板とかで情報ば出すよりよさそうやけど、時間はかかりそうやな。でも今はやっぱりまだ掲示板だよな。」
「あとは、沙羅に頼るのが一番早いだろうな。あいつは人脈も広いから、すぐ連絡つけられるだろう。時間的にもいるだろうからな。それよりも、まずは掲示板がひどいことになってそうだから、そっちをまず何とかするほうが大事かもな。とりあえず掲示板のほうは俺が書き込んでおいてやるから、少しどういう職業なのか教えろ。ついでに沙羅に『アナウンス・至急・マイネルマイナーハウス食堂』って感じで送っておいたから、すぐ来ると思うぞ。」
「さすがヨキ様でございます。ありがとうございます。情報ですが、こちらにまとめたものがございます故、お納めいただきとうございます。」
召喚士の情報を一応文章データ化しておいたので、ヨキにデータ共有として渡した。
うん。なんか掲示板色々とすごいことになっているようだ。でもまぁパーティで組む場合はこの職業かなりきつくなるだろうから、すぐに落ち着くとはおもうけど、他の隠れた職業とかもありそうだから、そういう方面が忙しくなるだろうな。
掲示板をそんな風にのぞきながら見ていると、5分くらいして沙羅さんが来てくれた。
「会ってから1日経ってないのに、早すぎない?」
「いやー。何か起こそうとおもっているわけではないんですよ?」
「沙羅、よく来てくれた。そしてストレスの分散に付き合ってくれ。」
「ホント、ヨキ、あんたも大概なんだけど?私のいつもの気持ちが少しでも分かった?」
「俺は悪くない。大丈夫。それよりも、こいつのことだが、一応掲示板には聞いた内容を書いておいたが、あとは何かいい手はないか?」
「そろそろ新聞屋が情報屋開くとは言っていたから、この件が丁度いいかもしれないわね。」
「ほう。もう色々と集まったのか。ならルーンを紹介するか。」
「あー。ヨキ、そのことなんだけど、どうしても会わんといけん?確かに助かるんだけど、別にそこまでなーって気がしとっちゃけど。」
「んー。だが、なんとなくだがルーンは会っておいたほうがいいと思うぞ。そんなにがっちり話す必要とかはないしな。」
「ええ、ルーン君はあっておいたほうがいいわよ。ヨキも初めは会いたがらなかったけど、最終的には人に勧めるくらいだからね。」
「そうですか…。ならまぁそうします。」
「ありがとう。じゃあ、新聞屋が来るまで別の話をしてましょう。この前の件だけど、やっぱり住民の好感度はしっかりあるみたいよ。」
「へー。1日だけでそんなにはっきり言えるのですか。」
「えぇ。だって、売ってくれるものだったり、話してくれる情報だったりかなりばらけてるんですもの。だから、住民たちとも友好的に対応したほうがいいって話になってるわ。」
「へぇ。そうなんですね。しかし俺がそんなに好感度が高い意味が分からないですね。そんなに話しているわけでもないですし。」
「そこは、多分キーになる行動や、人がいるんじゃないかしら。もしくは初めに付けたステータスとか名前とかかしらね。でもそこまで大きな差は、ださないんじゃないかとおもうのよね。キャラクターとか先行したとかで優位性がでることないと思うの。」
「このゲーム会社は昔からそういう感じなんですか?」
「いえ。そういうわけじゃないわ。ただ、β経験者に対しての特典とかそういうものが、明らかに優位性は出しませんっていう感じの、お金とアイテムだったから、そういう場合って、公平性を望んでいる気がするの。」
「なるほど。そういわれるとそうかもしれませんね。今回の俺の件もそんな感じのことがでていましたから。」
「え?本当に?なら余計に今聞いちゃだめね。そういうゲーム運営方針の確信って大事だから。」
「今後もお世話になると思いますし、そのくらいかまわないんですけど、沙羅さんは気にしますもんね。なので、任せます。」
「えぇ。新聞屋が来たら紹介料として安く買わせてもらうわ。」
そのあと少し食事をしながら雑談していると、少年が入ってきた。
「まいどー。呼ばれて飛び出てなんとやらーっと。沙羅さんきたでー。」
「新聞屋、時間かかったじゃない。こっちよ。」
「いやいや。やっと動き出したところでの呼び出しでしたから、勘弁してくださいよー。っで、ヨキはんもおるっちゅーことは、あのアナウンスはまたヨキはんなんですかな?」
「いや、俺じゃない。俺が召喚士ってことはねぇだろ。」
「まぁそうですわなー。ほな、そこのにいさんが全世界注目からの注目の的ですかね。あっしは新聞屋いいます。よろしゅーたのんます。」
「あ、あぁ。ルーンだ。わざわざ出向いてもらってすみません。」
「そないに硬うならんといてください。最高のネタの持ち主なんやから、どーーんと構えといてくれればええんですー。」
「そ、そうか。ありがとう?」
「お礼はあっしがいうことになりそうですから、いいっこなしですわ。さてさて、では、どでかい宝箱の中身をお聞かせいただきたいですな。掲示板に載っていたことは把握してますから、ジャンジャンいってってください。」
「新聞屋。あなた焦りすぎよ。私たちがいるところで話してどうするのよ。ヨキが掲示板に書いた内容以外は私たちも知らないんだから、情報扱うにしては雑すぎよ。」
「ああ。確かに焦りすぎですわ。すんません。・・・失礼いたしました。ルーン様、私『新聞屋』と申します。まもなく情報をまとめ、流通させていこうと考えている団体を開設する予定でございます。さて、通常であれば個室で話をお聞かせていただきたいところですが、この後沙羅様方も、この情報を買われると思われます。もしよろしければ、彼女らもご一緒させていただきたいのですが、いかがでしょうか?」
関西なまり?から一転して紳士風になった。雰囲気は物腰の柔らかな老年の執事のような感じなのだが、見た目少年なので、すこぶる違和感があるが、それはそれで面白いな。
「ええ。いいですよ。ヨキと沙羅さんには紹介してもらったうえに、世話になっていますから歓迎です。」
「感謝いたします。それでは、秘密保持のため、少しアイテムを使用させていただきます。」
そういうと、新聞屋さんはアイテムを掲げた。
周りに膜のようなものが張ったような感じになっているが、なんだろうこれ。
「失礼いたしました。これは私のβ特典の『消音壁』です。おそらくですが、これもいずれ魔法で出てくるんだと思いますが、はじめから使えるのは私にとっては大いにプラスなものです。ちなみに譲渡不可になっております。」
「へー。ぶんちゃんいいじゃないこれ。」
「ぶんちゃん?」
「あぁ、ルーンくん、普段はぶんちゃんって呼んでいるのよ。ただ、公にはなかなかそうは呼べないから新聞屋と呼び捨てているけどね。」
「そういうこってすわ。どういう風に呼んでもろてもかまいませんので、ルーンはんの好きに呼んでやってください。さてさて、では早速ですが、例のアナウンスはルーンはんが流しはったということで間違いないでっか?」
「ええ。そうです。ちなみにヨキと話している際に流したというのは聞いてますか?」
「ほほう。それも初耳ですわー。ということはヨキはんと一緒に転職に行った言うわけやなさそうですし、自分の好きなタイミングでアナウンス流せるいうことですかね?」
「お察しの通りです。」
「それもまだどこにも出回ってへん情報ですし、買わせていただきます。」
「あー、そこまではいいんですが、まぁそういうことならお願いします。」
「して、本題の召喚士は、どないな感じでっか?」
「召喚士ですが・・・・・・」
召喚士の性質、召喚獣の性質とデータの情報と、それに基づいて考え得る内容を説明した。
「なるほど。確かにパーティ用の職業やなさそうですな。何体まで召喚獣が出せるかによるやろ思いますけど、ペアか、ユニオン推奨でしょうなぁ。その状況が知れただけでも少しは落ち着くはずや思いますわ。して、どないやってその職業がでてきたんでっか?」
「おそらくだが、俺の称号に関与していると思う。ただ、称号の取得条件が不明だから何とも言えない。個人的にも召喚士は増えたほうがこちらとしても利益が高いと思えるから、どんどん増えてほしい。なので、情報開示は喜んでします。おそらくですが、【称号:友好の証】が関与しています。この称号の情報はありますか?」
「ほほう。今まで聞いたことない称号ですな。」
なるほど、やはりないのか。
「俺の時は、西の森で狩りする予定で向かっていたら、森の中から遠吠えが聞こえて犬が何かを追いかけている様子だったので、それを隠れながら追いました。ワイルドドッグとワイルドドッグリーダーが手負いの白い狼を追い詰めていたので、それを助けました。それで狼がお礼のような行動をして去って行った後に称号が来ました。」
「なるほどぉ。確かに森で遠吠えが聞こえるという話は時々出とりまっさぁ。ただ、それを探しても何も見つけられへんかったみたいですわ。ルーンはんが出会えて、その他の報告が出会えていないことを考えると、条件としては、パーティ人数・時間などでしょうかね。あとは、こっちで検証してみましょ。しかしホンマにない情報、色々ともってますなぁ。」
「あとは先ほど沙羅さんが言っていたことですけど、ゲームの公平性についてですが、ジョブにおいても公平をなるべく保てるように考えているのは間違いないですね。」
「ほう。それはまたどういう?」
「ジョブ習得時に、最終的には差はほとんど生じないと、真っ正直に表示されましたから。おそらくβ特典とかと同じような感じでしょうね。まだ狩りに出ていないから、断言できないですが、選べる数が1体多くても、大きくは変わらなくなるのでしょう。上限なのか、量なのかはわかりませんが。」
「ほんまですか。そっちの情報の確定まで出てくるとは…。」
「まぁ、本当にそうねぇ。ここまで大量に出てくるとは思わなかったわ。」
「ルーンだからな。慣れるんだな。」
「あんたがいうことじゃないわよ、ヨキ。」
「そりゃそんとおりでっせ、ヨキはん。」
「こいつほどじゃないからな。」
「そういうことじゃないんですけどねぇ…。」
「とりあえずですが、今回の情報料、どないしましょ。」
「では、ちょっとこちらも聞きたい情報とかあるので、それを差し引いてほしいです。」
「ええ。それはよろこんでさせてもらいます。」
「では、街に活気がないにしては、過ぎると思うのですが、何かNPCたちの生活だったり、食材だったりの話がでているか聞きたいです。この辺だけですべて賄われているわけがないですし、明らかに運び込まれたものがあるから、そこに移動するとかもできそうなのに、ここの人たちはここに残り続けている理由とかも含めて。」
「あぁ、やはり皆さん気になっとりますなぁ。ただ、まだはっきりしたことはわかってへんのです。先日好感度があることは確定したので、そこを今進めている状況なんですわ。なので、後日しっかりまとまってから報告させてもらいます。せやから、やっぱり先に清算させてもらっときますわ。」
「わかりました。あとおせっかいというか、わざとなのは承知ですが、しゃべり方つっこまれませんか?」
「似非ですからねwwwまぁうさん臭さを出したいからこその似非なんで、突っ込まれたら勝ちですわwww」
ということで、情報料だが、予想以上にいただいてしまった。ただ、おそらくもう少しプラスされるだろうということで、現状としての値段だけ。それでも一気に手持ちが100倍近くになった。プレイヤー数から考えると、このくらいが相場になるようだが、それでも序盤も序盤でこの金額は…新聞屋は、これだけの資金集めをどうやってやったのだろう。まぁ特殊な方法なのか、特典なのか何かがあったのだろう。ありがたいから、特に言うことはなし。
いったん休憩しましょうかね。
先達の方々がよく評価をお願いしますとおっしゃっていた意味が分かりました。
ブックマーク・評価ともにあると大変元気が出ます。
埋もれたら埋もれたでそれまでのものではありますが、
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