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屍兎は自由人  作者: 平成兎
第二章 薔薇の王国
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質問

twitterは諦めよう(-_\)

クソ雑魚メンタルな私を許して下さい(´;ω;`)ブワッ

「納得いかねぇ……」

溜息を吐きながら馬車に揺られて、文句を垂れ流す。


「しょうがないじゃない。

その見た目で男だって言い張っても信じて貰えないだろうし、何より向こうにあのボンボンが居るんだから、アイツにバカ兄が中身男だってバレる訳にはいかないでしょ」

「んなこたぁ分かってんだよ。

分かってるけど納得いかねぇんだ」

「まぁ、今回の事件までの辛抱ですから……」

「うん……そうなんだけどね。……まぁ、良いや」


何か俺がワガママ言ってるみたいな宥め方されたな。

……まぁ、良いや。


「ところで話は270度変わるんだけどさ」

「反り返ってるよ。ソレ」


「なぁ、紅音。


お前、イフリータとはどうやって会ったんだ?」


精霊王女・イフリータ。

虫の羽が生えた、小さな子供の姿をした精霊。


精霊の中の王女を名乗っている事も納得な程、強い魔力を秘めている。


因みに、前にも説明したが精霊というのは、

魔力の塊が長く宙漂って意思を持った存在

と、されている。


前は言わなかったが、コレはあくまで通説というだけであり、この理論が正しいとは限らない。

だが、少なくとも強い力を秘めている存在である事は確かだ。


「イフリータと何処で出会ったのか?

そんな事聞いてどうするの?」

「どうするとかは特に無いが、気になったんだよ」


紅音が出した精霊王女イフリータ。

海斗が出した、神鳥ガルダ。


海斗曰く、イメージによってより強固になる魔術。

ソレを実行した結果生まれたのが神鳥ガルダ。


なら、イフリータはどう生まれたのか……。

紅音には適当に答えたが、この二匹の存在に俺が気を掛けるのは、俺が魔力を持ってないからだ。

キョンシーの特徴故なのか、俺は魔術に関するステータスはほぼ0だ。


だからこそ、俺は誰よりも魔術の知識に対して貪欲である必要がある。

己の感覚の外の物程、恐怖の対象とするべきだ。

武器に出来ないのだから、せめて対策はしておきたい。


それ故に、精霊という存在は最も警戒対象に置くべき存在と言えるだろう。

なにせ、俺は精霊を見る事が出来ないのだから……。


「じゃあ、話すけど、イフリータと会ったのは、世界樹の森の中でよ」

「世界樹の森?」

「えぇ。と言っても、場所はそんなに関係無いと思うわ。

イフリータは、私から生まれたらしいし」




「は?」

俺の妹は何を言ってるんだろうか?

「事実よ。

あの子は精霊。

精霊って言うのは、魂から生まれるらしいわ」

「ふむ……つまり、イフリータはお前の魂から生まれた存在って事か?」

「イフリータはそう言ってたわ」


何それスゲー。

流石ファンタジー。意味分からん。


「細かい原理とかはイフリータも知らないって言ってたわ。

その辺は海斗さんの方が詳しいんじゃない?」

海斗か………。

まぁ、魔術に関する事ならアイツに聞くのが一番かもしれんな……。


まあ、後は……

「タマモ。

ローゼンタリア王国に、図書館はあるか?」

図書館なら、知識の宝庫だ。

精霊について書いてある本が有ってもおかしくない。

増して、大国の図書館なら、その可能性は高まる。



「図書館……ですか?


恐らくあると思いますが、確証は有りません」

「そうか。まぁ、着いてから調べるとするかな」


魂から生まれた……ねぇ?

随分と、面白そうな話じゃねぇか。


また、楽しみが増えた。

と、言わんばかりの顔で、月兎は破顔する。


その様子を、女性陣(保護者一同)は、溜息を吐きながら、暖かい目線で見守っていた。








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