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屍兎は自由人  作者: 平成兎
第二章 薔薇の王国
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どう足掻いても胃痛

Twitterワカラナイ

オシエテー(´・ω・`)

(」・ω・)」タスケテー

国王直属騎士団

その名の通り、国王が直接組織した栄誉ある騎士団である。

栄誉あると言うだけあり、第四騎士団までと非常に人数は少ない。

しかし、彼等の力はまず間違いなくこの世界の人間ではトップクラスと呼べる力と技術を備えている。



だが、王国最強と呼ばれる四つの騎士団の内、一つの騎士団だけ例外の騎士団が居る。


この王国に於いて、騎士になる方法はこの四つ


1、正騎士訓練施設に赴き、年に数回ある試験を合格する。


2、騎士学校に入学し、無事卒業する。


3、貴族、王族に認められる。


4、貴族、王族にその実力を認められる。



この四つである。

王国直属騎士団も、この四つの方法で選出された騎士達である。


第一騎士団は一つ目の方法で騎士になった者を、

第二騎士団は二つ目の方法で騎士になった者を、

それぞれこんな感じである。


三つ目と、四つ目の方法は、一見同じに見えるが、まるで違う方法である。



三つ目の方法は、王による、貴族の機嫌取りである。

長男でない等の理由で家を継げない者を厄介払い出来、且つ王宮に入れられる。

その代わり王に色々な面で味方する。

まぁ、所謂賄賂に近い理由である。


四つ目の方法は、純粋に実力があると貴族、王族が見抜いた者達を、騎士にするという方法だ。




話が長くなかったが、

要するに第三騎士団。

彼等はお飾りである。

名ばかりの騎士団で、実際は烏合の衆と言えるだろう。


そして、その団長である彼、

アランもまた、少し鍛えただけの一般人とそう変わらないのである。




まぁ、何が言いたいかと言うと、


彼は団長であり、客人と共に馬車に乗ると


つまり、唯の一般人の強さの彼が、



黒い鎧の大男。

白い鎧の大男。

上半身傷だらけの狼男。

隈のせいで目つきがクッソ悪いエルフ。


この四人の男子組と同乗する事になると言う事だ。


もうお分りだろう。








第三騎士団団長。アラン・ローゼンタリア。彼は現在、

(オオォォォォォォ!!!!!

超怖えぇぇぇぇぇぇ!!!!)


心が折れかけていた。











(無理無理無理無理!!!

怖すぎる!!怖すぎる!!怖すぎるぅぅぅ!!!!!

ふざけんな!!!マジふざけんな!!!

俺がこんなバケモノ共の相手出来るわけねぇだろぉぉぉおおおおお!!!!)


アラン・ローゼンタリア。

正式名称はもっと長いが、ココでは省略させて頂こう。


ローゼンタリアという名前で既に察した人も多いだろうが、この男、王族である。

その上、第二王子という王位継承順位がそれなりに高い地位に生まれた彼は、超絶ヘタレだった。


どれ位ヘタレかと言うと、社交界に行く時に、会場前で毎回チビった上に、終わった後は毎回吐いてしまう位にヘタレである。


そんな彼は、当然王位継承権争いなどと言う泥沼に飛び込む勇気がある訳もなく、早々に王位継承権を放棄すると宣言した。

しかし、残念ながら彼の地獄はコレで終わりでは無かった。



彼は、ある日突然父に呼び出された。

父と言っても、家族の情など欠片も持ち合わせていない。

彼はヘタレで、プレッシャーに弱かったが、

それ以外の部分は強く、愛情に飢える事も無く育った。

だが、ヘタレなのは確かで、用件も分からず王に呼ばれたとあっては、その心中は穏やかでは無かった。

そんな彼の嫌な予感は当たり、その日彼は、国王直属第三騎士団団長任命という、新たな地獄への片道切符の手配を済まされてしまった。

だが、第三騎士団は彼と同じくヘタレな者達が多く、他騎士団に喧嘩を売ったりして威嚇のし合いになったりして、胃を痛める事も無いまま、御飾り騎士団で平穏な日々を過ごしていた。


そう。過ごしていたのだ。













それが何でこうなった!!!

何で俺、こんなヤバそうな奴等と一緒に馬車に乗ってんだよ!!??


落ち着こう。一旦落ち着いて状況を整理しよう。



先ず、相手を見よう。怖いけど!!死ぬ程怖いけど!!!


隣の馬車には、美人さん一人に、美少女三人か……。


何その楽園。あっち行きたい……。


……で、コッチの馬車には……。


先ず、俺の向かいの二人。


一人は白い大盾を持った白い鎧の鬼人。

鬼人は体が丈夫な半分魔物だと聞いたけど、

彼は……うん。多分比較的マトモだ。

さっきは俺の事をちゃんと気遣ってくれたし、何より纏っている雰囲気が、何というか、同類の匂いがする。

きっと彼は、もう半分の人間の方が色濃く出たんだろう。

情報部から聞いた情報を照らし合わせたけど、恐らく彼は白盾かな?


その隣に座ってる青い髪のエルフ。

エルフは大分珍しい種族だって本に書いてあったが、今日だけで二人も見たな。

まぁ、ソコは重要じゃない。


問題は彼の威圧感だ。

俺の事を良く思っていないという事が直ぐに分かってしまう程超目つき悪い。


まぁ、身長は俺と同じ位だしそこまで威圧感無いんだけど。





恐ろしいのは隣の二人だ。


先ず、右隣の黒い大剣に黒い鎧の鬼人。

どう考えても危険人物だ。


狂っているとか、そんな感じはしないし、悪意も感じないけど……


彼は恐らく……脳筋だ。

何の前触れも無くアクシデントを起こしたり、地雷を踏んだりして、コチラの胃にダイレクトアタックして来るだろう。

それに、あのギラギラした目付き。

どう考えても戦闘狂だ……。

しかも多分、彼は手加減とかが出来ないタイプだ。

正直あんまり関わりたくない………。



だが、一番ヤバそうなのは………俺の左隣に居る奴だ。


身体中、縫い後ダラけで、身長はこの中で一番高い。

頭から犬の耳が生えてるが、全く彼の威圧感を緩和させてくれない。


正直怖すぎる……。


ていうか何で俺の両隣に座るんだよ!!!

普通向かいに三人座るだろ!!!!

コッチ側に座るとしても俺を挟むなよ!!!


怖えーんだよ!!!お前等!!!


亜人差別とかそういうの抜きにしても、明らかにバケモノじゃん!!!!


「なぁ、お坊ちゃん」


余りの恐怖に胃を痛めていると、右隣から話し掛けられる。

ていうかお坊ちゃんって呼ばれたんですけど!!?

悪口?ねぇそれ完全に悪口だよね?


「……なんだ?」


ヤベェー!!声超震えたぁー!!!


「お前、国王直属騎士って奴なんだろ?」


え?何?怖い怖い怖い。

殺されるの?ねぇ俺殺されちゃうの?


「あぁ、国王直属第三騎士団団長だ」

「へぇー……」


へぇー…って、何!?

やめて!!そういうちょっと意味ありげな奴辞めて!!!


いや、落ち着け俺……。

彼等だって、王都に行かなきゃいけない筈……。

なら、ココで暴れる事なんて有り得ないないだろう………。


「なぁ、王都に着いたらさ、どっかで手合わせしようぜ!!!!」


ココではしないけど、それだけぇ!!??

何?どっかって!!何処だよ!!!

何処で暴れても死人が出るわ!!!


俺とか俺とか俺とかな!!!


「け……グラム。俺達はこの国の国王陛下と話をしに来たんだ。

遊びに来たんじゃない」

「あー、そうだったな。

戦うのは辞めとこう」


た、助かった………。




この後、到着までの数時間、黒剣が寝た為、喋る者が誰一人居らず、逆にしんどくなり、

第三騎士団団長アランの胃に、穴が空いた。

何か知らんけど炎上とかするって聞いたんですが……:(´◦ω◦`):ガクブル

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