カオス
Twitter始めたいんですけど…ネットコミュ障だからビビってますね:(´◦ω◦`):ガクブル
「き、貴様等……常識と言う物を知らんのか!!!」
アホ共が全員飛び降りたせいで、騎士団全員が腰を抜かしてしまうという、割とマジで収拾も格好も付かない状態になってしまった。
「あー。すいません。うちのバカ共が」
俺がそう言った瞬間、全員から視線が飛んで来る。
コレはアレだな。
(((お前が言うな!!)))
って思ってるな。
その突っ込み(してないけど)は、普段は正論だが、今回は違う。
何故なら俺は、今回は階段でちゃんと降りて来たからだ!!!
……虚しいな。何か虚しい。
何となく落ち込んでいると、肩を指で叩かれる。
「モフさん、口調は女の子っぽくして下さい」
「は?何で?」
「……その姿で男口調だと違和感があるからです」
「あー……」
そういや俺、今女だったね。
えーっと、じゃあ、こうしよう。
俺は、リーダー格らしきボンボンに頭を下げる。
その後、タマモの後ろに隠れ、タマモの服の裾を握り、顔を少し出す。
確か、こうだったかな…。
「おにいちゃんとおねえちゃん達がごめんなさい……
もう、みんなこわいことしないからおこらないで……」
ちょっと涙声にして、半泣きの顔を作り、上目遣いをしながら舌っ足らずな声で話す。
「なっ!!……あっ、クッ」
おぉ、効いてる効いてる。
額に札を貼ってる中学生位のガキがやっても意味無いと思ったが、意外と効いたようだ。
正直中身男だから色々ヤバい気もするけど……。
「わぁー!!モフ君今のもう一回やってー!!!」
「やばい……コレやばい……鼻血が…」
『わぁー♡すっごいカワイイー!!!』
『………かわいい』
『……おぉー』
何でコッチにも効いてるんだよ。
「ご、ごほん。済まないね。彼女達は少し残念なんだ……」
「あ、あぁ……」
月兎達がわちゃわちゃやっている内に、白盾がアランに謝罪する。
謝罪されているアランは、白盾の角を見て少しギョッとするが、何とか持ち直し返事をする。
白盾は、そんな彼の様子を気に留めた様子も無く話を続ける。
「…まぁ、問題児ではあるが、実力は確かだ。
あの額に札を貼っている子供も、かなり強い」
「そ、そうか……」
白盾の言葉に、アランは目を見開く。
「それで、馬車は二つあるが、君は乗るのかい?」
「あ、あぁ、俺は客人の相手をするように王から仰せつかっている」
「そうか。分かった。少し待っていてくれ」
「話し合いか?なら俺は先に馬車で待っている」
アランはそう言うと、右の馬車に入って行く。
「お前等ー!!ちょっと来い!!!」
アランを見届けた白盾は、未だに遊ばれている月兎と、空気に徹していた男子メンバーに声を掛ける。
白盾が号令を出すと、一応全員が集まる。
「どうした?」
「あのお坊ちゃんも、馬車に乗るんだそうだ。王から接待役を仰せつかってるとかで」
「あぁ、やっぱりそうでしたか。
では、男子メンバーは少々狭いかもしれませんがあの男が乗った方と同じ馬車に、
女子メンバーは、もう一つの馬車に乗って下さい」
白盾の言葉で、顔だけは真面目になった妖狐は、月兎の頭を撫でながら指示を出す。
少しだけ頰が緩んでいるのは本人も無自覚である。
突っ込みどころ満載だが、指示に対しては約1名を除いて特に文句は無いらしく、全員馬車に乗り込んで行く。
そう、彼等は乗り込んで行く……。
悪意が巣食う、腐敗しきった、人間の国に。
「何で俺女子メンバー扱いなの?」
「可愛いからですよ」




