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屍兎は自由人  作者: 平成兎
第1章 屍兎
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折れない漢

前回のあらすじ


腕<じゃあの

黒剣の魂の一撃は、月兎に届いた。

彼の左腕に刺さった愛剣グラムは、そのまま左腕を吹っ飛ばした。

キョンシー故に血は吹き出さず、観客は血が出ない事に驚き、直ぐに彼の種族に思い至り黒剣と月兎の戦いに集中する。

その瞬間更に追撃を行う為に黒剣は、右に剣を振ろうとする。

だが、その直前、黒剣は月兎の蹴りを喰らい、闘技場の壁まで吹き飛ぶ。


「まだ……だぁ!!」


壁まで吹き飛ばされるも、黒剣は折れずに立ち上がろうとする。


月兎は、立ち上がろうとする黒剣に、投剣を投げる。


肩と肘、そして膝に刺さる合計六本のの無慈悲な刃が黒剣に刺さる。


「が……あ……」











此処まで………か?


クソッタレ、後少しと思ったんだがなぁ。

彼奴、片腕千切れてるし、コッチにも勝ちの目はあると思うんだがなぁ。


駄目だ。体が、動かん。


彼奴、強えなぁホント。


俺でも腕吹き飛ばされたら、痛がる位はするぞ?


何だよ……無反応って。


あぁくそ。一矢報いたってのになぁ……………………


「団長ーー!!!負けるなぁ!!!!」

「マスター!!!まだ終わってねぇのに倒れてちゃ駄目っすよ!!!」

「「「団長!!団長!!団長!!」」」

「黒剣ーー!!!頑張れーー!!!」


「負けるなぁ!!!頂点になってくれるんだろ!!!!??」


…………そうだ。

光の奴は、最後まで折れなかったんだ。

なら、俺が折れるわけには……行かねえだろうガァ!!!!!!!










「ォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオオ!!!!まだだぁぁぁぁ!!!!!」

「「「ウオオオオオオオオオオ!!!」」」


おお、まだ立つのか。

少年漫画の主人公かよ。


カタウデ……チギレテ……ヨユウノヒト……ヨリ……マシ……。


ハッハッハ、ナンノコトカナ。

しかし、此処までタフなら、ちゃんとぶっ殺さないと幾らでも立ってきそうだな。

さっきの技も打てるみたいだし、かなり厄介だ。


なら………一撃で終わらせてやるか。


キアイ…………ジュウブン……??


あぁ、行くぞ。終わらせてやる。











黒剣は、もう一度一撃入魂を放つべく、気合いを愛剣に込める。


皆の声援に押され、先程よりも強力な輝きで己を一振りの剣とし、放とうとしたその瞬間だった。


兎が跳ね、雷雲が立ち込める。

雷雲は雷を放ち、月まで跳ねる程の跳躍を見せた兎の刃にその赤黒い雷を纏わせる。


それは、月兎が現時点で持つ最強の必殺技。

しかし、その条件を満たすのは至難。


故にその技は、発動した時には必ず月兎の敵を打ち滅ぼす。


雷が天を震わし地を染める。その技の名は…………


『震天雷地』







黒剣を、滝の様に落ちて来る雷が呑み込んでいく。

呑み込まれ、意識が薄れても尚、漢は叫ぶ。


「覚えとけ!!!!

絶対、借りは返すぞ!!!!」


何処がで聞いた様なセリフを叫び、黒剣は倒れた…………。






少年漫画の主人公かな?

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