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屍兎は自由人  作者: 平成兎
第1章 屍兎
34/75

泣かない黒鬼

雷鳴が止み、黒剣は完全に姿を消した。

数瞬、場内を静寂が支配し、実況者が口を開く。

『ご覧頂けたでしょうか!!!!

此のゲーム史に残る名勝負でした!!!

そして場内にはその名勝負の勝者が立っております。

その勝者の名は!!!!!!

月兎ィィィィイイイイ!!!!』


「「「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!」」」


『いやぁ、ガラハッドさん!!!

最後凄い雷でしたねぇ!!黒剣さんの技もまさか月兎さんの腕をぶっ飛ばすとはおもってませんでしたし!!!』

『何というか、黒剣らしい必殺技だったし、何しても止まらないってのは相当厄介な必殺技だから、其れこそ月兎みたいに完全に消し飛ばすくらいしか方法ないんじゃないかな?』

『いやぁ、物騒ッスねぇ。

さて、それじゃあ早速ヒーローインタビューに……って、あれ?』


隠者が場内に目を向けると、其処は完全にもぬけの殻になってしまっていた。

(もしかして先輩帰っちゃったの!?)















黒鬼騎士団のギルドホール。


其処には、ギルドマスターの帰還を、黒鬼騎士団幹部メンバーが待ち侘びていた。


そんな幹部達の目の前に、赤色の光が集まり始める。

そして、其の光は人の形を成し、やがて彼等が尊敬する漢が現れる。

「ァァァァァァアアアアアア!!!!

負けたァァァァァァアアアアアア!!!!」


目覚めて早々そう叫んだ彼を見て、幹部達は彼が一切落ち込んでいない事に内心安堵する。


「ァァァァァ!!………って、お前等何で此処に居るんだ?」


「そりゃ、団長を見に「馬鹿野郎が!!!」ッ!!!」


団長を見に来た。


そう言おうとした男が殴り倒される。

何か前にも見た事あるけど……

「俺は大丈夫に決まってんだろ!!!!

其れよりテメェ等はとっととギルドホールを完全に修復しやがれ!!!」


「いや、其れはもう終わってます」


「あー、…………じゃあ、アレだ!!!!

特訓するから付き合え!!!次は絶対月兎の野郎をぶっ殺さなきゃなんねぇからな!」

「「「押忍!!!」」」

「よっしゃあ!!!じゃあ早速ハクアに行くぞォォォォオオオオ!!!」








この後、ハクアの大森林にて白盾と会って喧嘩する事になるのはまた別の話。


前書きと後書き本編よりも難しい(`・ω・´)

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