精霊と氷鳥
作者すら忘れそうになる設定達
「私の出番ってわけね!!!!」
子供っぽい叫び声と共に、羽の生えた手の平サイズの髪の赤い小さな子供が出て来る。
(何だ………彼奴?)
見た目に反して強大な魔力を中に秘めるその存在に、警戒心が強まっていく。
「ふふん。其処のあんた!!私の超パワーにビビってるのね!!」
「あぁ、正直驚いた。
お前何者だ?」
「ふふん!!そうでしょうそうでしょう!!
驚いたでしょう!!
ヒノコ!!あいつ分かってるわ!!」
「はいはい、分かったわよ。偉い偉い」
「えぇ、そうよ!!私は偉いのよ!!!
ふふん、其処のあんた!!私は今、とっても機嫌が良いの!だから特別に説明してあげるわ!!
私は火炎の精霊王女 イフリータよ!!」
「精霊王女か……。また凄いの連れて来たね〜」
精霊は、魔力の塊が、長く宙を漂って意思を持った存在。 その力は凄まじく、また、その加護を受けた者は魔法に愛されるって話だけど、 その王女となると、ほぼ伝説上の存在。
ヒノコちゃん……何処からあんなの連れて来たんだろう。
「あぁ、精霊王女か。 確かに彼奴強そうだな。 俺も後で戦おう」
脳筋であった。
「其れにしても、あいつを炎精と名付けたのは、此れが理由か?」
「ウェッ!? う、うん。そうだよ!」
「なるほどな。 其れなら理屈も通ってる」
もちろん適当に付けたが、今更言い出せない灰兎だった。
「さて!!解説パートが終わったところで、 ヒノコ!!彼奴をブチのめすんでしょ? 彼奴、クッソ強いわよ!! 私も気合い入れて行くわ!!!」
「えぇ、強いのは知ってるわ。 だから、全力でお願い」
「任せんしゃーい!!!全力全開よぉ〜!!」
「全力全開よぉ〜!!」
そんな叫び声と共に、二人の魔力が一気に増大する。
此れは……俺も全力で撃たないとな……。
《銀のソウゾウ》
周囲に氷の鳥を展開させて……
次々と、合体させて行く。
最大規模の出し惜しみ無しで迎え撃つ。
じゃなきゃ即消し飛ばされて終わりだろう。
《アイス・ガルダ》
其れは巨大な鳥。 強大な魔力を誇り、光り輝く神鳥の名を冠する蒼銀の必殺技。
その神鳥は、主人が手を振り上げたのを見て、前方の敵を睨みつける。
「何あれ〜!! あんな凄いの見た事ないわ!! 其れに、属性も見た事ない物だし……」
「王女様も見た事ない魔法……か。
其奴は光栄だな」
「規格外なのは元々分かってた事よ。 其れよりイフリータ!! 準備出来た!!?」
「えぇ!!!準備完了よ!!!何時でも撃てるわ!!」
「ok。じゃあ行くわよ!!!」
《炎精之共演》
《ガルダ・ブレス》
精霊王女の炎と、氷鳥の放った魔力の奔流が、 激突した直後、爆発する。
『おっーーーーと!!! 此処でまさかの大☆爆☆発!! 一体何が起こったと言うのでしょうか!!』 『恐らく、異常な高音と低温が激突した事による水蒸気爆発でしょうねぇ〜。』
『あ……魔法じゃないんですか…。
そうですか……。』
『爆発の規模的に考えて、二人の安否が気になりますね』
『あ、あぁ、そうッスね!! さあ、果たして二人は無事なんでしょうか!!?』
「終わったか……さて…
んじゃ、灰ト 俺はリスポーン地点行って彼奴の事見て来るわ」
「ふぇ?まだ、煙晴れてないけど……誰が勝ったか 分かるの?」
「あぁ、_______の勝ちだ」
そう言うと、月兎は闘技場を後にする。
どっちを勝たせるかまだ決めてないです^_^




