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紅玉の姫君  作者: 神奈保 時雨
終章
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あとがき

 あとがきスペースがあることを知ってはいながらも、ページが長くなってしまうのが嫌で、新しくページを作っております。あとがきはすぐには読まないタイプの人も、あとがきから読むタイプの人もいると思うので。


 神奈保時雨です。ほとんどのかたがはじめましてではないかと思います。

 ネット上で長編小説を完結させたのは、ほぼ初めてです。粗も目立つし、最初の方を書いていたのはもう6年も前なので恥ずかしいところもあるのですが……完結させられて、まずは嬉しい限りです。


 この話を思いついたとき、異種族ものが書きたいと思ってはじめたのは覚えていますが、なぜ魔族と天使、人間が種族差で悩む話になったのかは……正直覚えておりません。もっと、バトルでドーンしてバーンみたいな話を書こうと思っていたはずなんです。

 でも、他人との差に悩むことって、きっとあるんじゃないかな、とも思います。天使だとか魔族だとか、そんな大仰な差がなくても。


 この話の主人公たるリティシアは、まあ10代後半らしい、最強な女の子でした。10代の女の子って勢いに満ちてて、最強で、少なからず万能感を持っている。そんな女の子が他人との違いに直面して、挫折を味わって。ついでに恋をしたりして、少しずつ世界とのギャップを埋めて、大人しくなっていくところが書けていたら何よりなのですが。

 大人しくなるのは文字通り、大人に近づくことなのかもしれないですね。初対面の人間を蹴っ飛ばすリティシアが、アーシャの前ではまるで聖母のよう。人は変わるものです。


 一方あんまり変わってないのがアーシャですね。彼は、本当の自分を出せないまま、処世術ばっかり覚えてしまって、弱みを出せない大人のイメージで書いていました。

 当初の聖人君子みたいなイメージはぼろぼろ崩れ、後悔と諦念にまみれた、いびつに成長をやめた内面が見えてくる。そういう意味では「人間臭い」人物だと思っています。

 彼のフルネームを書こうかなと思っていたのですが、あとがきから読む人がいるかもしれないので、またの機会にしておきます。(いるのかな……)


 人が変われるのか変われないのか、その点について作中ではずいぶん様々な意見が飛び交いましたが、実際のところどうなのか私には分かっていません。ジークが今後変わるのかどうかも分かりません。

 でも、変われる強さも変わらない強さも、理解者あってこそのものだと思います。

 そういう意味では、リティシアはやっぱり最強。


 最後になりますが、この物語を読んでくださった、ユニークアクセス数にして5,000人以上のみなさま、そしてあとがきまで読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。更新速度の遅い私ですが、それでも書き上げられたのは、アクセス数や感想に助けられてのことだと思います。


 それでは、また、何かの物語を書く機会があれば。


2016年4月15日

神奈保時雨




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