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不思議の君と人見知り姫  作者: 杏堂みらの
4/5

ほんのりと

「ねえ」

「は、はいっ! な、何ですか……?」

「いつまでマント着てるの?」


無表情のままレイはマントを見つめていた。


(マントを着てるから、ぼくには顔が見えないんだけど…………)


冷ややかにも聞こえる口調にビクッと体を動かしてそーっとマントを脱ぐと、紫色の長い髪がフードから零れ落ちる。


(へぇ…………)


「可愛いんだね」

・・・・・突然なにを言うんだ。

「ふぁ?」

「セツがいつも妹の自慢をするんだ。本当に可愛いんだって。会うたびに妹自慢ばかりするからうるさかったけど、自慢するのも分かるよ。可愛いから」


淡々と可愛いと口にするレイに、ボンッと音が立ちそうなくらい顔が赤くなる。


白い頬がじわじわと赤く染まるのを見て、レイは首を傾げた。


(変なこと言ったかな…………)


な、可愛いって照れもせずに──。


どうしたらいいか分からなくなって、セイラは再び俯いた。



「あ、あのっ!」

「何?」

「えっと…………じ、自己紹介しませんか……」


頑張って話しかけてみた。

どんどん声が小さくなっていったが、仕方ない。


「自己紹介?」

「そ、そうです。わたし達、今日初めて会ったので、お互いの事を知りませんから」


一応婚約者と兄が言った相手だ。せめて自己紹介くらいはしておきたい。

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