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青ざめた沈黙
「セイラ、僕だって可愛い妹を嫁にだしたくなんかないよ。でもね、彼は信用してるし、一番仲が良いから」
「それはお兄さまがでしょう?」
「うん。だけど、分かってる? セイラ。18になるまであと少しなんだよ…………」
セイラはハッとしたように顔を上げて、俯く。
彼女の青ざめた顔は、マントのフードに隠れて見えない。
「お兄さま…………、考えさせて下さい」
やっとの事で絞りだした声。
「うん、わかったよ。あ、セイラ、今日は何処に出かけたんだい?」
「本屋さんです」
「一人で大丈夫だった? 言ってくれたら僕も一緒に行ったのに」
「マントを着てたから平気だよ」
心配性な兄に笑ってみせる。
「そっか。じゃあ僕は少し席を外すから、レイの相手をよろしくね」
ポンっと妹の頭を軽く撫でてセツは部屋を出ていく。兄が出ていった後セイラは、部屋を支配する沈黙が気まずくて堪らなかった。




