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月光
あの日の2日前、僕は彼女と2人で帰路に着いていた。幼馴染の僕たちは、数週間前に僕から告白して彼氏彼女の関係になったばかりだった。
歩いていると、彼女が「一緒にスタバに行かない?」とふと聞いた。
僕は少し考え、「うん、行こっか。」と返す。
他愛もない、普通の会話だった。
いつも通りに電車に乗り、ドア付近に立って2人で話す。
だけど、その日は少し違った。
彼女が急に寄りかかってきた。少し嫌そうな顔をしている。直後、舌打ちをする声が聞こえた。
それで、僕は痴漢だと察した。
僕は彼女と視線を合わせて軽く頷き、彼女が扉側に来るように移動する。
その後も、彼女は不安そうに僕の手を握る。
その華奢な手を握りながら、自分に何もできない無力さにうんざりしていた。




