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追伸  作者: 颯
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第二話 小さな世界

幼い頃の僕は、人見知りで泣き虫だった。

それでも、誰かとの出会いによって少しずつ世界が広がっていった。

今回は、そんな幼い頃の僕の話です。

幼い頃の僕は、人見知りで泣き虫な子供だった。


知らない人に自分から話しかけることが苦手で、嫌なことがあるとすぐに泣いていた。


怒られたときも、悔しかったときも、悲しかったときも。


何か嫌なことがあるたびに、僕の目からは涙がこぼれていた。


そんな僕だったけれど、家ではなんでも親に話す子供だった。


今日あった出来事、嬉しかったこと、嫌だったこと。


どんな些細なことでも、親に話していた。


父とも母とも仲がよかった。


今でも覚えている、家族のちょっとした習慣がある。


僕が家で楽しそうにしていると、父も母も僕のほっぺにキスをしてくるのだ。


当時の僕がそれをどう思っていたのかは、正直よく覚えていない。


嬉しかったのか、恥ずかしかったのか。


ただ、そんな何気ない日常が、今でも記憶の片隅に残っている。


僕にとって、それが当たり前の家族の形だった。


父も母も、共働きだった。


だから、幼い頃の僕はひとりで遊ぶことも多かった。


最初は寂しかった。


両親がいない時間が寂しくて、泣いてしまうこともあった。


泣いたところで、すぐに誰かが帰ってくるわけではない。


それでも、幼い僕には泣くことくらいしかできなかった。


けれど、そんな毎日にも少しずつ慣れていった。


ひとりで過ごすことが、いつしか僕の日常になっていた。


そんな僕が5歳くらいだった頃。


いつものように家の前でひとりで遊んでいると、2人の子供が話しかけてきた。


人見知りだった僕にとって、自分から知らない子に話しかけることは簡単ではなかった。


でも、その2人は向こうから僕に声をかけてくれた。


それが、僕たちの出会いだった。


それから僕たちは、よく一緒に遊ぶようになった。


遊ぶ場所は、家の近く。


外で遊ぶことがほとんどだった。


特別な場所に行くわけでも、何かすごいことをするわけでもない。


ただ、一緒に外で遊ぶ。


それだけで楽しかった。


気づけば、寂しくて泣くこともなくなっていた。


あれほど寂しかったひとりの時間も、少しずつ変わっていった。


友達ができた。


幼い僕にとって、それはとても大きな出来事だったのだと思う。


そして、月日は流れ、僕は小学生になった。


小学校に入学しても、人見知りな性格は変わらなかった。


知らない人に自分から話しかけるのは、相変わらず苦手だった。


それでも、不思議と友達は増えていった。


5歳の頃に出会った2人とも、変わらず仲がよかった。


学校では新しい出会いがあり、一緒に遊ぶ人も増えていった。


小学1年生も、2年生も、楽しかった。


友達と遊び、笑い、家に帰れば親にその日の出来事を話す。


そんな毎日を過ごしていた。


あの頃の僕の世界は、まだ小さかった。


家族がいて、友達がいて、遊ぶ場所があって。


それだけで十分だった。


大人になった今、あの頃一緒に遊んでいた2人とは、もう遊ぶこともない。


連絡先すら知らない。


いつが最後に遊んだ日だったのか。


そんなことを考えもしないまま、僕たちはいつの間にか別々の時間を生きるようになった。


あの頃は、明日もまた一緒に遊べることが当たり前だった。


でも、当たり前だと思っていた時間にも、いつか終わりが来る。


今になって思う。


人生には、最後だと知らないまま迎える最後が、いくつもあるのだと。


そして僕は、まだ知らなかった。


これから先、僕の小さな世界が、少しずつ変わっていくことを。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

この物語を書くことにしたのは、自分が歩んできた人生を、誰かに知ってもらいたいと思ったからです。

楽しかったことも、つらかったことも、まだ自分の中で整理できていないこともあります。

それでも、一つひとつ振り返りながら、少しずつ書いていこうと思います。

この物語を通して、誰か一人にでも何かが伝われば嬉しいです。

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