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オフィス・トライメライ 幕張研修所21

 食事を終えると私と弥生さんは研修所に戻った。鹿島さんとは『鹿の蔵』でお別れだ。彼女は少し店を手伝ってから自宅に戻るらしい。


「ただいま……。と」


 弥生さんは研修所の鍵を開けると中にそう声を掛けた。そして手探りで玄関照明の電源を入れる。


 それから私たちは二階にある寝室に向かった。そしてそこで私は弥生さんからスウェットのルームウェアを受け取る。


「今日はこれ着て寝てね。あと……」


 弥生さんはそう言うと新品のブラとショーツをバッグから取り出して私に差し出した。そして「これは鹿島ちゃんから」と言った。なぜ鹿島さんが? と一瞬頭にはてなマークが浮かぶ。


「ほら、今日は社長命令でこっち泊まりになっちゃったでしょ? だから社長が鹿島ちゃんに下着の準備頼んでくれたみたいなんだよね。……嫌でしょ? 下着変えないで初バイト」


「ありがとう……。鹿島さんにお礼言いそびれちゃった。出雲社長にも……」


「ん? ああ、次会ったときに言ったらいいよ。……そうしたら聖那ちゃん先にお風呂入っちゃって! 私は今からメイリンに連絡してみるからさ」


 弥生さんはそう言いながら付けていたコンタクトレンズを外した。どうやら弥生さんは普段、メガネとコンタクトレンズの両方を付けているらしい。しかもメガネは伊達。コンタクトレンズはカラーコンタクトのようだ。


 コンタクトレンズを外した弥生さんの瞳は……。ブルーハワイのように青かった。出雲社長と同じ。そんな色をしている。


 だから私は「綺麗な目だね」と思ったことを素直に彼女に伝えた。弥生さんは「ありがとう」と言ってクスリとも笑わなかった――。


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